この素晴らしい世界に祝福を!のネタバレと感想【無料立ち読み】

タイトル この素晴らしい世界に祝福を!
原作・作画 暁なつめ・三嶋くろね
出版社 KADOKAWA / 富士見書房

不慮の事故で死んでしまった佐藤和真(さとう・かずま)の二度目の人生は、なんと異世界だった!
夢に見た異世界転生!
剣と魔法の世界で颯爽と活躍する筈……が、現実はライトノベルよりも厳しかった。

肉体労働の日々と、借金まみれな生活苦。

女神を連れてきた筈が、当人はとんだ役立たず。

そんなニートな転生者と駄目な女神アクアの織り成す、異世界コメディ珍道記──「この素晴らしい世界に祝福を!」

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この素晴らしい世界に祝福を!のあらすじ紹介

その日、引きこもりニートの佐藤和真(さとう・かずま)は、不運にも17歳の人生を終える事となってしまった。

普段は自宅の自室から決して出ようとしなかった和真は、その日、人気ネットゲームの初回限定版を購入するが為に、ネット廃人にしては健康的に早起きをして、列に並んでようやくに無事購入し、意気揚々と家への帰途を急いでいた。

その途中、彼は自分の今後の人生を大きく変えてしまう事態に巻き込まれてしまう。

携帯電話に夢中になってしまっている、彼と同じ学校に通う女子学生が横断歩道を渡る中、彼女に向かって来る、大きな影があった。

それが猛スピードで走ってくるトラックだったと、彼は理性が働きかける前に身を駆けだし、無意識に彼はそこ娘を突き飛ばし、彼女の身代わりとしてその影に飲まれる事になってしまう。

親に迷惑をかけ続けた17年間を、最後は誰かを助けて死んだのならと、自分の死を納得し、和真は自分の死を告げた、神秘的な雰囲気を持つ、美少女であり、また女神である彼女アクアに、問う。

あの娘は生きていますか、と。

女神は生きていると言い、和真は迷惑をかけ続けていた自分が、最後に良い事ができたんだと満足し、素直に死を受け入れていた……が、そんな彼の心中を察せずに、遠慮なくに失笑を漏らすアクアは言う。

彼女はもともと死ぬと言う運命は無く、和真がトラックと思ったそれは、田畑を耕すトラクターで、避けようと思えば簡単に避けられる速度だったと、わざわざ身を挺してかばう必要はなかったと、あっさりと言い。

また彼はトラクターに引かれて死んだのではなく、トラックにひかれる恐怖で起こした心臓麻痺で、失禁して死んでしまったと、彼の最後を思い出して、遠慮なくに爆笑するアクア。

人生最大の情けない死因を聴かされ、また死にたい気持ちに苛まれている和真に、アクアは問いかける。

どんなチートな能力も可能な、望む特典を付けてくれる異世界の転生を。

魔王が脅威を響かせ、彼の部下である魔物が蔓延った異世界を救う為にと、そんな好条件の転生チートを与えられた和真。

はたして彼の決断は?

この素晴らしい世界に祝福を!のネタバレ・今後の展開

引きこもりニートの17歳。

佐藤和真(さとう・かずま)は、パッとしない人生の最後が、カッコイイ筈の死因で終わったと思いきや、実はあまりにも情けない惨めな死因だったと聴かされてしまう事から、この物語は始まります。

そんな彼のあまりにもな最後を隠すことなく濁すことなくに大笑いし、ストレス発散にと、徹底的にいじり倒す鬼畜な女神アクアに、ふとして持ちかけられたチートな特典付きの異世界転生に、心を動かされてしまいます。

聴けばアクアの進める転生先の異世界では、魔王と呼ばれる存在が人類を苦しめ、その世界で死んだ人間が生まれ変わる事を拒否するぐらいに問題になっており、このまま放置してしまえば、世界が滅んでしまうと、懸念した神様は、解決のためにと、他の世界で死んでしまった人たちをその世界に送ろうと、異世界転生を始めていたのです。

若くして死んだ未練を残す若者を、肉体をそのまま、言葉の心配もない様にと、色々な特典付きなチート能力とアイテム付と、破格な異世界転生を進められて断る人はまずはいません。

そんな一度に二度は無いかもしれない、異世界転生のチャンスが訪れた和真ですが、急な問いかけにすぐに答えは出せません。

優柔不断なモタモタとしている和真に、どこから取り出したか解ら無いスナック菓子を貪りながら急かしてくるアクア。

流石にそんな女神とはいえ、あまりにもな尊大な態度に和真の堪忍袋にも限界は訪れ、和真が決めた異世界特典は……なんとアクア本人。

女神を特典として連れていくと、そんな前例のない特典要求は通ってしまい、アクアの後任が訪れる中で、和真とアクアは異世界へと送り込まれてしまいます。

はたして彼と彼女の異世界での生活はどうなってしまうのか?

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この素晴らしい世界に祝福を!の読んでみた感想・評価

「小説家になろう」で発表した作品である「この素晴らしい世界に祝福を!」で、一役に有名作家として名を挙げた「暁なつめ先生」の出世作ともなり、代表作とも言える今作は、ライトノベルに「異世界転生」のブームに、新しいジャンルとも言える内容の「転生チート」などの神様が生まれ変わらせてくれるなどの、新しい発想を活かし、その特典に神様を持っていくと、実に型破りなネタで物語を開始していきます。

ですが、その神様こと女神アクアは、非常に駄目な女神だったと、酒癖は悪く、頭も悪く、運も悪く、考えも無く行き当たりばったりな、女神であることが不思議なくらいに駄目な女神様でした。

せっかくの異世界でも現生以上に苦労と努力をしなければいけないと、主人公の佐藤和真(さとう・かずま)の苦難の日々を描きつつ、それなりに異世界での生活を過ごしていく、そんな異世界ファンタジーコメディーな今作。

それまでの異世界転生は、恵まれなかった主人公が生まれかわり、その世界で充実した人生を手にすると、転生モノの王道路線から合えて逸れ、転生してもチートがあっても楽は出来ないんだよと、受難な日々をテーマに物語を進めていく事に、今作の面白さがあります。

冒険者になって、日雇い生活を続けながら、なんとか頑張る和真ですが、アクアのせいでうまく行かず、赤貧生活を送る事になってしまい、途中で仲間となる中二病な魔法使いで爆裂魔法好きな「めぐみん」や、テンプレートな女騎士のセリフを言うぐらいにマゾヒストな「ダクネス」などの残念美少女に囲まれ、一応ハーレムな展開などもありますが、やはり苦労は避けられないと、そんな彼の不幸が面白く、またどこか生活感のある展開など、難しい感覚ではなく、気軽に読めるライトな感覚のファンタジーコメディ作品とも言えます。

異世界での苦のある生活も、まんざら悪くはないと思える和真の日々。

そんな彼の物語を気軽に楽しめる内容になっています。

コメディー要素の強い今までにない異世界転生ファンタジー作品!

難しいファンタジー小説を読み過ぎた時に、少し気晴らしなライトノベル作品で休んでみたい時におススメなのが「この素晴らしい世界に祝福を!」です。

異世界転生でありながらも、チートな異世界転生ではなく、転生してもそこは楽じゃやないよと、苦労と苦難の日々を描いた今作。

美少女の女神を連れたのならと、これ以上のチートは無いように思えても、実は全然チートではなく、むしろ足を引っ張られ、苦労が絶えない駄目女神と、チートどころがバグみたいな彼女を引き連れ、異世界生活をしなくてはいけない主人公の和真の苦労の日々が、読んでいて面白いと、納得のできる内容は、見ていて楽しい内容になっています。

真面目な異世界転生な作品が多い中で、生活感のある日常な異世界ファンタジーの今作品。

真面目で難しく、気の重い日々に軽い潤いを与えてくれ、嫌な気分を忘れさせてくれる、そんな物語の内容と、寝転がりながら気楽に読める物語。

コメディの娯楽としての部分をしっかりと折り込み、ファンタジー作品の非日常の面白さに、生活に追われる和真の苦労と、そんな事をおかまいなしに日々を過ごして、アクアを始めとする登場人物達との日々は、鬱積した気持ちを拭い、気の重くなった心の清涼剤になってくれる、そんな内容のライトノベルです。

この素晴らしい世界に祝福を!
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この素晴らしい世界に祝福を!
※試し読みは完全無料です!!