それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】のネタバレと感想【無料立ち読み】

タイトル それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】
原作・作画 庄司卓・赤石沢貴士
出版社 朝日新聞出版/文芸

時代は遥か未来の30世紀!?
銀河へと進出した人類は、二大勢力「TERRA」と「NESS」分かれ、熾烈な宇宙戦争を繰り広げていた……が、それは人の死なないゲームとなった戦争だった。

一大エンターテインメントとして戦争が受け入れられた、そんなゲームと化した宇宙戦争の勝利のカギを握るのは……20世紀のゲーマー美少女!!?
向かうところ敵なしの、完璧無敵な山本洋子とその仲間達の日帰り宇宙戦争戦記。

サイト内で【それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】】を検索!

それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】のあらすじ紹介

20世紀。

これといって何事もなくに平和な時を刻む時代。

私立東綾瀬高校に通う山本洋子(やまもと・ようこ)は、成績優秀にスポーツ万能と、チートすぎる程に負け知らずな完璧な女子高生だった。

忙しい学生生活を送る傍らで、彼女が趣味とするのはシューティングゲーム。

今日も放課後にパソコン同好会で同人ゲームのシューティングを嗜む。

画面を所狭しと飛び交う弾幕の嵐の中を自機が軽快に避け、コントロールパッドを滑らかに操作する彼女。

そんな彼女の腕前に親友の八十住千里(やそずみ・ちさと)は、感心しながら洋子のプレイに感嘆の声を漏らす。

避け様の無い弾幕の中を何事もなくに進む洋子は言う。

無数に飛び交う弾幕を一つの弾だと思えば簡単に避けられると。

簡単にあっさりと高等テクニックをあっさりと言いのけてしまう洋子のポケットに突っ込んである「ある物」が音を鳴らして彼女を呼ぶ。

洋子はすぐさまコントロールパッドを千里に手渡し、ポケットの「ある物」──時間通信機と呼ばれる通称ディメカムを取り出し、交信スイッチを押す。

ホロビューが映し出され、そこに映ったのは遥か未来の天才科学者であるカーティス・ローソンだった。

携帯電話みたく気軽に話しかける洋子。

こっちは忙しいと言い、いきなりの電話に文句を言うが、ローソンは今日は暇なのではと返すが、予定を立てていないから忙しいと切り返す彼女に、折れる形でローソンが話を切り替える。

緊急ミッションが入った──と。

洋子のチームメイトである御堂まどか(みどう・まどか)に白鳳院綾乃エリザベス(はくほういん・あやの・エリザベス)に、松明屋紅葉(かがりや・もみじ)には連絡済みと、手回しの速いローソンに、彼女はあっさりと、
「さっさと済ませちゃいましょうか」
と、気軽に言いながらバックを片手に、遥かなる未来である30世紀の戦場へと向かう。

これは、そんな日帰りの宇宙戦争に参加する、山本洋子の賑やかな日常をつづった物語である。

それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】のネタバレ・今後の展開

主人公の山本洋子(やまもと・ようこ)は、成績優秀に容姿端麗と非の打ちどころは、勝気な性格以外にないと、完璧な女子高生ですが、実は遥か未来の30世紀で宇宙戦争をしている女子高生でもありました。

かつて人類のいる銀河を支配していた超古代星間種族「オールドタイマー」の遺した遺跡を巡り、「TERRA」と「NESS」の二大陣営に分かれ、日々宇宙で戦艦同士が衝突し撃墜し合う戦争ですが……それは人の死なない、まるでスポーツの様な珍妙な宇宙戦争でもありました。

そんな戦争に勝つためにと、20世紀の日本のシューティングゲーマーとして名を馳せていた洋子を「TERRA」の天才科学者のカーティス・ローソンは、自身の開発したタイムマシンを使い、彼女を遥かな未来である30世紀の宇宙戦争の戦艦プレイヤーといてスカウトします。

また彼女を一方的にライバル視しているオタク少女の御堂まどか(みどう・まどか)に、どこか天然な素直な大和撫子な白鳳院綾乃エリザベス(はくほういん・あやの・エリザベス)、そして将来はハリウッド並のアクション映画を造る事を夢見る松明屋紅葉(かがりや・もみじ)などのメンバー達もスカウトし、エスタナトレーヒ・チームを結成し、「NESS」との宇宙戦争に挑んでいきます。

そんな彼女達のライバルとなるのが、「NESS」側のチーム「レッドスナッパーズ」である四姉妹達。

洋子の終生のライバルとなるメオ・ニスのルージュに、策士であるも策に溺れてしまうメオ・ニスのロートに、クセのありすぎる四姉妹の中で唯一の常識人であるメオ・ニスのルブルムに、家庭的で内向的な性格をしているも、いざとなると恐慌し暴走してしまうメオ・ニスのエリュトロンなどと、一筋縄ではいかない洋子たちの宇宙戦争の先にある、この物語の結末は如何に?

サイト内で【それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】】を検索!

それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】の読んでみた感想・評価

「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」は、代表作に「ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス」などを手掛け、富士見ファンタジア文庫の1990年代のSF系スペースオペラのライトノベル作品で有名になった作者である庄司卓先生によって発表されたライトノベル作品であり、当時の富士見ファンタジア文庫で共に連載していた「無責任艦長タイラー」などと肩を並べる程に有名な作品でもありました。

1990年代のSF作品と言えば、軒並みガンダム系の作品が連なり、宇宙戦艦などのかつてのブームが下火になった頃に、颯爽とSFブームと宇宙戦艦モノの作品を盛り上げたのが、この「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」です。

それまでの宇宙戦争もののお堅いイメージを無くし、宇宙戦艦と仰々しく物々しいものを、可愛らしい美少女達が乗り回し、ゲーム感覚で敵を打ち倒していくなどの、ストーリー展開に、また主人公である山本洋子(やまもと・ようこ)の率いる仲間達との日常や、活躍もテーマにし、非日常モノの走りともいえる今作は、後のライトノベル作品に大きな影響を与えた一作とも言われています。

そんなSFの中でも硬い宇宙戦争を、柔らかくし、斬新な発想で美少女達が宇宙で活躍すると、幅の広いSF作品として大きな役目を担った今作。

当時のSF作品のあり方を変え、美少女達が颯爽と活躍し、そしてそれなりの青春を過ごしていく、彼女達の輝かしい日々と、手汗握る宇宙戦争の行方が気になり方におススメな逸品です。

90年代のSF、宇宙戦争モノが読みたい方におすすめ

1990年代に青春を向かえて居た人。

そして今のSFライトノベル作品を読んでみようかなと、思っている人に、まずは進めたい作品が、この「それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」です。

当時の1990年代に青春を、学生だった人には、懐かしいSF作品とも言える今作。

人型兵器ではなく、沈没船を蘇らせた宇宙戦艦ではなく、美少女が動かす宇宙戦艦が、ところまわしと活躍する、そんな宇宙戦争を楽しみたいと、そんな想いを書き現してくれた作品が、この作品でもあります。

当時のSFのお硬さに、またスペースオペラなどの一見さんお断りな雰囲気のあるSF作品の中で、気軽に読めて、また重くなくとも、エンターテインメントに富んだ内容と、くすっと笑ってしまうコアなゲームネタにアニメネタなどを盛り込み、作品をより面白おかしくに演出し、また難しい言い回しなどがなく、直球で我が道を行く、ヒロインの山本洋子(やまもと・ようこ)など、今でいうイケメンな美少女が活躍する今作。

それは今の時代にも通用する内容に、また作者である庄司卓が現代風に書き直した部分など、見どころが充実し、色褪せるどころかさらに色が増し、今もなおも受け入れられる、その独特した個性ある世界観など、かつての人も今の人も両方が楽しめる、そんな作品とも言えます。

それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】
サイト内でを検索!
それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ【完全版】
※試し読みは完全無料です!!