タイトル | とある魔術の禁書目録 |
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原作・作画 | 鎌池和馬・ |
出版社 | KADOKAWA |
ラノベ業界に颯爽と現れた鬼才、鎌池和馬が送る科学と魔法が交差するSFファンタジー学園物語である。
魔術と科学、2つの陣営の戦いを描いたバトルアクション作品でもあり、魅力的キャラクターたちが入り乱れている群像劇でもある。
とある魔術の禁書目録のあらすじ紹介
超能力が科学によって解明された世界、能力者を育てる巨大な都市、「学園都市」そこに住む上条当麻のもとに、ふとしたきっかけで純白のシスター禁書目録(インデックス)が現れる。
話を聞くと、彼女は追われている身だという、そして彼女は自分が魔術師だという、魔術などのオカルトを信じていない上条は、自身の右手に宿る能力、幻想殺し(イマジンブレイカー)で彼女の魔術礼装である純白のシスター服を粉々にしてしまい、彼女にかかわることとなるのだった。
とある魔術の禁書目録のネタバレ・今後の展開
そもそもこの物語は、上条当麻の秘密を探る物語なのだ、様々な敵や、時には神様なんかも、上条の敵として出てくるのだが、すべてが上条当麻の前座としての存在だ。
魔術を行使して世界に復讐をしたい魔術師や、科学に大切な人たちを殺された科学者やその関係者など、過去に2つの陣営がきっかけで暗い過去を持つ者たちとも戦いがいつもの流れ、上条当麻の右手の能力(イマジンブレイカー)は全ての異能力を無効化してしまうとんでもないものだ、だが上条本人の身体能力は並みで、強大な力をもつ敵や、単純な力の差では負けてしまうのだが、様々な作戦や起点、そして説得などできる抜けることが多い。
神様との戦いでは、何万回もの戦いに身を投じ、敵の戦意を喪失させることで切り抜けるなど、圧倒的なメンタルパワーを持つ上条当麻はもはや超人と化している。
そして学園都市の理事長であるアレイスターという人物がすべてのカギを握るのだが、舞台はなんだか不穏な方向へ進んでいる。
とある魔術の禁書目録の読んでみた感想・評価
初めて読んだときはとてもびっくりしたものです。
面白すぎて一気に10巻まで読んでしまうほど物語が魅力的で、見ていて飽きません。
なんとこのライトノベル、1巻目で主人公の上条当麻の記憶喪失で幕を閉じます。
要するに2巻目以降の上条は記憶を失っている状態、自身の右手に宿る力についてもすべて忘れ、友人関係などもすべてリセットされた状態からスタートします。
2巻目から主人公と同居することになるインデックスは記憶を失ったことを知りません、上条は何とかごまかしています、そこが何とも切なく、ふとしたシーンでその出来後が強調されるシーンがあり、何とも切なくなってしまいます。
さまざまな絶対悪や心に傷を持っている敵、今にもバトル展開を彩る魅力的な設定がわんさかで、戦った過去の敵が、今後味方になるなど、熱い展開も魅力的、いい意味で少年漫画のようなすがすがしさを感じます。
そして所々に入るお色気シーンなど、作者がわかっていると、期待して見ざるを得ません。
暗いシリアスな話が好きな人はすごく楽しめる作品です
少年漫画などの、暑くてすがすがしく、暗いシリアスな話が好きな人はすごく楽しめると思います。
あとは魔術の用語や、多少の難しい言葉が出てきますが、その言葉の後には説明があるのですらすら読めます。
そして魅力的な登場人物達、かっこいい少年少女はもちろんの事、かっこいいい年寄りたちなど、手広く登場人物をカバーしており、我々を飽きさせません。
中でも上条当麻に思いを寄せている、電撃使いの能力者「御坂美琴」の人気はすさまじく、電撃文庫ランキングで1位を取るほど人気です。
性格はツンデレで、上条からはビリビリと呼ばれています。
この二人のやり取りがこの作品のキモな所でもあり、淡い青春の1ページを見ている気分なのですが、美琴の思いにまったく気づいていない上条との恋模様は、もう少し先になるのかもしれません。
様々な要素が入り乱れている今作、どちらかといえば男性向きなのですが、どんな人でも好きになれる可能性を持つ、まさに傑作なのです。