タイトル | エロマンガ先生 |
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原作・作画 | 伏見つかさ・かんざきひろ |
出版社 | KADOKAWA |
伏見つかさの最新作であり、イラストも前作『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』から続投している。
伏見つかさ作品としては、題材が「妹」と前回と同じものを選択しているのだが、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とはまた別口の物語となっている。
エロマンガ先生のあらすじ紹介
高校生ライトノベル作家の和泉正宗(いずみまさむね)は、ふとしたきっかけで、部屋に引きこもる妹が自信の著書のイラストレーターだと知ってしまう。
引きこもりの妹、和泉紗霧(いずみさぎり)は家の中でも徹底した引きこもりで、リビングには誰もいなくなった時にしか出てこない、そんな妹に政宗は、自発的に出てきてほしいと、そしてこのイラストレータという事が発覚したことをきっかけに、距離を詰められればいいと思っているのだ。
エロマンガ先生のネタバレ・今後の展開
ある日政宗は、自身の著書の売り上げをリサーチすべく、近くの書店に訪れていた、そこの看板娘であり同級生の高砂智恵から教えられたイラストレーター「エロマンガ先生」の生放送番組を視聴するのだが、なんだか見覚えのある部屋と装飾品、そこは妹の部屋の内装と似ているし、しかもエロマンガ先生はハプニングを起こそうとしていたのだ。
何とかそれを阻止した政宗、兄に自身の存在がばれてしまった紗霧は、部屋に引き込もってから一年ぶりの再会を果たす。
そしてある日、二人のもとに重大なニュースが舞い込む、それは自身の著書によるアニメ化が決定したのだ、政宗と紗霧の夢は二人で作ったアニメを一緒にテレビで見ることだ、その大きな一歩をつかんだ2人はアニメスタッフとの会合に出席したのだが。
主要スタッフたちは皆、変人しかいなかったのだ。
なかなか脚本を提出しないスタッフ葵真希奈(あおい まきな)を見かねた政宗は、葵真希奈を自身の家に住まわし徹底的に脚本を仕上げるまで、監視する体制を取ったのだ。
エロマンガ先生の読んでみた感想・評価
前作、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』からのファンだった僕は、また題材が「妹」なのでとても困惑したのだ前回の題材も妹なのに今回もそうだとは、この上がりきったハードルを果たして超えられるのだろうかと心配していたのだが、それも杞憂に終わったのだ。
前作とはまた毛色の違ったキャラクター(皆、ほとんど10代だという点は前作と同じなのだが)今回はライトノベルを執筆するという兄妹共通の話題がある、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』でもアニメの話題が兄弟の共通だったのだが、どちらかが一方的に詳しいだけだった。
しかし今作のこの和泉兄妹はどちらも本職が同じ様な職種であるということ、そして趣味嗜好も似ていることなどから、オタク的な会話を熟知していて、元ネタがどちらかがわからないという事がなく、比較的仲がいいのだがやはり兄弟物のラブコメと銘打っているだけはあり、前作同様兄妹での恋愛要素が盛り込まれている。
筆者には実際に妹がいて、このライトノベルを読んでいるきっかけは前作、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、を読み、泣いてしまったのがきっかけなのだが、なんだか読んでいることに対して背徳感を感じます。
俺妹を読んだことある方はおすすめです!
妹がいる人にこそ読んでもらいたいと思っています。
こういうフィクションの妹というのには抵抗がある人がいると思います。
現実で妹と接していても、このようなライトノベルのような初々しい反応が返ってくるわけではありません、殺伐としています。
そういった兄の心というのは廃れきっていて常に癒しを求めている状態だ、そこでこのライトモデルを読むことにより、お兄ちゃんであなたに癒しをもたらしてくれるのです。
気持ち悪い事を言いましたが、やはり兄という身でありながらも、妹というのは見ていて面白いもので、妹がいない人から見ると、「妹いるからこういうの興味ないでしょあなた」と言われがちですがそんなこと無いのです。
興味があるんですよ。
というかむしろ率先して読みたいのです。
妹が大好きなのです。
もちろん妹がいない人に対してもお勧めできます。
正直女性にはあまりお勧めできないのです(男の理想が含まれているため)が、今春このエロマンガ先生はアニメになります。
これをきっかけに読んでみるのもよいのかもしれませんね。