カンピオーネ! 神はまつろわずのネタバレと感想【無料立ち読み】

カンピオーネ! 神はまつろわず
タイトル カンピオーネ! 神はまつろわず
原作・作画 丈月城・シコルスキー
出版社 集英社/文芸

偶然か必然か奇跡のような確率を超え神を倒しその力を身に宿すもの「カンピオーネ」。

現代の魔王とも呼ばれる存在に普通(かなり行動力があり機転が利くが)の高校生がなってしまった。

今現代に神々と神殺しの魔王たちの壮絶な戦いが始まります。

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カンピオーネ! 神はまつろわずのあらすじ紹介

「神」。

人間の身体的能力はもちろん科学の力や魔術を使用しても絶対に敵わないとされるもの。

その「神」を奇跡のような偶然の連続が連鎖し幸運にも倒すことに成功したものカンピオーネ。

彼らは神を倒すことでその権能(各種能力)を簒奪することができます。

主人公草薙護堂もそのひとりです。

主人公の祖父が昔の友人にあるものを届けてほしいと頼まれ地中海のある島へと旅立ちます。

そこで魔術と剣術(注:舞台は現代です)に長けた少女エリカと偶然出会いある事件に巻き込まれます。

その大きすぎる力ゆえに現れるとその土地に災害をもたらす神々との邂逅。

神々メルカルト(バアルの別名)とウルスラグナ(勝利の化身)の戦いに巻き込まれる護堂たち。

神メルカルトを抱き込み知恵とその大胆な行動力によりウルスラグナを辛くも倒すことに成功する主人公。

その結果ウルスラグナの権能「東方の軍神」(十の化身)をその身に宿し各地にあらわれる神々や他の6人のカンピオーネと時に争い時に協力しながら降りかかる困難に立ち向かっていきます。

カンピオーネ! 神はまつろわずのネタバレ・今後の展開

ウルスラグナを倒したことにより主人公は10個の異能力を使えるようになります。

この能力はいろいろと制限がついており発動条件が1日1回しか使えない、瀕死で発動を意図しないとダメや破壊力ゆえ場所を選ぶなどかなりの不利な条件です。

発動できればかなり強力な能力ではありますが本来の持ち主であるがゆえ自由に使える神々、経験値的なものや倒してきた神が多い他のカンピオーネとの争いでは苦戦を強いられます。

その不利な部分を仲間との連携や知恵で補っていくのです。

主人公の必殺能力である黄金の剣は対象となる神々に対する知識(どのような本質を持つ存在であるのか)が詳細であるほど威力を発揮します。

普通の高校生である主人公は魔術師結社に所属するエリカや魔女リリアナ、霊力あふれる日本の巫女裕理、神がかりで強力な力を発揮する恵那を仲間にし、知識面や戦闘面を強化していきます。

主人公は現時点で7人目のカンピオーネです。

多くのカンピオーネが一時代に存在すると現れる一連の神々と謎につつまれる神「最後の王」。

作中にでてくる知恵の女神であり好敵手アテナは序盤では敵として現れますが主人公に敗れその存在を認めてからは未熟ゆえに成長を促すためただの気まぐれのように試練を与えます。

また「最後の王」を退ける知識を与え新たなる可能性の扉へと導きます。

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カンピオーネ! 神はまつろわずの読んでみた感想・評価

世界中の神話に登場する神々が作中に出てきます。

アニメ版で初めにでてくるメルカルトはバアルという天空神(悪魔扱いだとベルゼブブに相当)小説では2,3巻あたりで初めて出てきます。

また神様側では頻繁にでてくるアテナさま。

作中ではいろいろな神様が統合されて現在のような姿に出来上がった古き女神さまです。

このように作品独自の視点からもしくは解釈で神々の本質的な出自に触れています。

とても興味深い内容です。

主人公の能力に神々の本質を知らないと有効ではないものがあるためこのような描写があるのでしょうが作者様は大変でしょうと思います。

敵の中には正体不明で意図的に主人公の解釈をミスリードさせる(正体を別の神のように振舞う)ものもいて難解な謎を突き付けてきます。

主人公の能力は一癖あり作中の使い方が秀逸です。

この小説の難点といえるのはアニメ版では顕著に小説でも設定的に出さざるをえないもろもろの大人なシーンでしょう。

「英雄色を好む」とはいいますがもう少し抑えて他に注力してくださるともっと面白くなると思うのですが。

ストーリーは謎の神「最後の王」の神名を探しています。

またそのことをもう知っていると思われる日本の神様スサノヲも登場して主人公が立ち向かえるよう策を巡らしているよう。

どうやらどれほどのカンピオーネでも滅ぼす能力を保有するようで一体どのような素性の神なのか気になるところです。

有名どころのゼウス神とかトール神ではないようなのですが。

物語は現在佳境に入っています。

そろそろ終盤なのかもしれません。

神話ものなどが好きな方は必読です!

神話の神などに興味をお持ちの方。

物語の性質上から昔の伝承やその解釈等が詳しく載っており実際ストーリー上で弱点を突いた戦い方をしています。

そういう物語が好きという方にお勧めです。

主人公以外のキャラクターも千差万別で魅力的な女性や味のある男性が登場しております。

ヒロイン達は言うまでもないですが他のカンピオーネにも中華娘(師匠)や戦闘狂の剣の達人、恐怖の王ヴォバン爺さんなど魅力あふれる人物が数多く登場します。

何百年も生きている存在が数多くいて知っている実在の場所の伝承から出現したりします。

もちろん戦闘でド派手に破壊されたりしていてこの描写が大丈夫なのか心配になります。

カンピオーネたちは基本が大雑把で街の被害等には気を配らないのでとんでもない修復費がかかったりします。

ハーレム系でちょっと大人なシーンが多い問題作なのですが、どんなに優秀でも人間では絶対に勝ち目のない戦いをどのように勝機を見出すのか。

弱点を克服して現れる神々。

2転3転する状況に引き込まれます。

16,7巻出ていますので見ごたえ十分ですのでお勧めです。

(アニメ版を基準にしてはいけません。

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