タイトル | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか |
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原作・作画 | 大森藤ノ・ヤスダスズヒト |
出版社 | SBクリエイティブ/GA文庫 |
ダンジョンに入って経験値を稼ぎ、勇者として成長したがっている少年ベル。
そんな彼には神様の世界の落ちこぼれでもあるヘスティアが加護していた。
しかしヘスティアはあまり能力も高くなく、いつもベルの足手まといになっていた。
そんな2人だが、ある日ベルがダンジョンで1人の勇者に出会う。
彼女を目標に、ベルは強くなると決め、ダンジョンを攻略していくが。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのあらすじ紹介
神様と人間とモンスターが生存するゲームのような世界。
そこでは神様が人間達に知恵や力を与え、生活の補助をしていた。
そんな世界の中心にはダンジョンと呼ばれる巨大な建造物があり、中には階層ごとに強さの違うモンスターがひしめいている。
そこで勇者や剣士を目指す人間は経験値を稼ぎ、貴重なアイテムを手に入れて売買し、生活している者も多い。
未熟者であるベルもその1人だが、まだダンジョンのレベルの低い階層でしか活躍出来ず、パーティを組む事も出来なくて金欠な毎日を送っていた。
彼にも神様の加護があり、彼に付いている神様というのが女神ヘスティア。
ヘスティアはしかし神様の世界の中でも落ちこぼれのような存在であり、無力極まりなかった。
そんな2人だが、ベルはある日ダンジョンである優秀な剣士と出会う。
その剣士の美女はこの世界で1番強いと言われており、レベルもベルの数段上。
そんな彼女に危機を助けてもらって、ベルは彼女に惚れてしまう。
そして彼女を目標に、更にやる気を出してダンジョンに入って行く。
そんなベルを見兼ねたヘスティアは嫉妬心を抱きつつもベルに協力し、バイトをしたりして武器を買ってあげたり支えていく。
ベルはお節介で少し頼りないが性格はいいのでいつしかベルの周りにはベルを慕う人間が増え、パーティを組めるようにまでなって行く。
しかしそんなベルを付け狙う存在がいた。
彼女は神様である身の上で、ベルの存在を気に入り、ベルを欲しいと思い、色々と手下を送り込んでくる。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのネタバレ・今後の展開
ヘスティアから貰った武器を片手にベルはダンジョンを攻略していく。
そんな時に、ベルは1人のサポーターに目をつけられる。
彼女の名前はリリといい、ベルはあまりお金は払えないが頼もしいと一緒にパーティを組む。
しかしリリはベルの持つ武器を盗むのが目的であり、更にそれを売って今所属しのいる別のパーティから離脱しようとしていた。
別のパーティではリリはかなり手酷い暴行をされており、ベルはそれを発見する。
ベルはリリの窃盗を許し、リリを救いリリはベルのいるヘスティア陣営に入る。
更にもう1人、ヴェルフという鍛冶屋がベルを気に入りパーティに入る。
ヴェルフは魔剣を作る鍛冶屋であるが魔剣を作りたくないという性格をしており、元々いた陣営ではかなり浮いている存在であった。
しかしその陣営の神様がヘスティアに彼は役に立つと言い、ベルの所へ行くようになる。
鍛冶屋としての腕前はもちろんだが戦闘においてもかなり強く、ベルとリリをサポートしてくれる存在。
話の中でランクアップしていくが、私生活もかなり変わり、自分の陣営の神と付き合うようになる。
そんな2人とパーティを組んでいたが、ベルは色んな神様に目をつけられ、狙われるようになる。
ヘスティアも尊敬するヴァレンシュタインも知らない所でベルは陰謀に巻き込まれながらも、ベルはモンスターをどんどん倒してレベルを上げていくようになる。
そしてダンジョンも。
しかし18階層でモンスターの大群に襲われる。
そこをベルとヘスティアと神々と人間は結託し、モンスターを倒す。
そこでまたベルは大きく成長していく。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの読んでみた感想・評価
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」はライトノベルでも比較的斬新な設定であり、キャラクターもかなり変わったキャラクターが多く存在する作品です。
ベルという主人公も、ライトノベル作品によくある元々強くて格好良い主人公ではなく頼りなさが目立ち、まだまだ半人前と言った少年。
そしてそのベルを加護するヘスティアという神様の方が割と頼りになる感じです。
更に金欠な設定でもあり、ヘスティア陣営もかなり強い訳ではないというのも今のライトノベルとは違っていて新鮮に感じ、そういう設定が好きな人にはおすすめです。
神様という存在も、神様ではあるがかなり人間味溢れており能力もヘスティアのようなあまり強くない能力から刀鍛冶などが出来る役立つ能力まで様々に存在しており、そういう部分もかなり拘っていて読んでいて楽しくなります。
出会いを求めるというタイトル通り、ベルはダンジョンで色んな人と出会うのがこの作品の基本です。
ヴァレンシュタインという憧れの存在から始まり、リリやヴェルフ、更には神様に至って色んな人と出会います。
そしてベル自身もその出会いによってかなりレベルを上げていくので、読んでいて割と感動するシーンも多いです。
ダンジョンにいる勇者達という結託してモンスターを倒していく中盤のお話なんかは王道展開であってとてもワクワクします。
更に今は色んな神様にベルが付け狙われてしまっており、これからどうなるのかと気になるお話をしています。
王道ファンタジー作品。主人公の成長やコミカルな神様が魅力的!
ゲームのような世界観が好きという人や、個性豊かなキャラクター達を見たいという人、王道の成長物語を読みたい人、コミカルな神様という存在を見たい人にとってはかなりおすすめできる作品です。
ヘスティアは本当に可愛いですし、頼もしいです。