| タイトル | ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？ |
|---|---|
| 原作・作画 | 聴猫芝居・Hisasi |
| 出版社 | 電撃文庫 |
主人公はアニメやゲームを趣味にもつちょっとオタクな少年。
オンラインゲームで出会ったアイドル的女性キャラ「猫姫さん」に惹かれ告白します。
答えは「NO」「実はおっさんだから」。
ショックのあまりゲーム内へ旅立ち出た答えは「ゲームと現実は別物。
一緒にするのはよそう」でした。
それからしばらく新たな仲間を得た主人公。
しかしパーティ内唯一の女性キャラから告白されてしまいます。
これは悩める高校生たちの物語。
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？のあらすじ紹介
主人公西村英騎はネカマに告白した悲哀あふれる経歴をもつ明るい高校1年生。
アニメ、漫画、ゲームと広くオタクな趣味を持ちそれを特に隠さず明るさを武器に高校生活をおくっていました。
今はまっているのが多人数参加型オンラインゲーム(ＭＭＯＲＰＧ）「レジェンダリーエイジ」。
ゲーム内では盾職（モンスターの攻撃を自分に集中させることで仲間を守る職種）を担当。
仲間は3人。
大剣使いで恰好つけのシュバイン（男）。
大火力重視の魔法使いのアプリコット（男）。
一番大事な回復職なのにチャット好きで抜けてるヒーラー「アコ」（女）。
仲間と共に楽しいゲームライフを送っているはずがパーティメンバーのアコから結婚を申し込まれます。
「また男かもしれないがゲーム内では楽しく」と受諾。
自分を好きだとアピールし繰り返すアコ。
その後あるきっかけでパーティ仲間全員と現実の世界で会うことに。
はたしてゲーム内の嫁「アコ」の性別は・・・。
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？のネタバレ・今後の展開
現実の世界での仲間は？ シュバイン（同級生リア充まっしぐらの瀬川茜）。
アプリコット（才色兼備にして有能生徒会長重度のひとりぼっち御聖院杏）。
そしてアコ（地味に暗いし不登校ぼっち玉置亜子）。
仲間全員同じ高校の魅力ある女子でした。
問題点：瀬川（リア充に未練はないがオタク趣味はバレたくない）。
御聖院（ありあまる財力をゲーム内火力のために使う重課金戦士）。
玉置亜子（ネガティブ思考ゆえにゲームに迷い込んだあげくゲームと現実の区別がつかなくなってしまった）。
会った仲間は容姿は申し分ないけど中身は残念な一癖ある女子ばかり。
ゲーム内嫁は女子だった。
しかしアコ相手では甘かった。
玉置亜子さんは現実でも主人公と結婚していると思い込んでいました。
一歩間違えばストーカーなアコさんを厚生させるため、主人公と仲間たち（アコ除く）は立ち上がります。
学校で不登校の改善を大義にかかげ事実上のゲーム部を立ち上げます。
ゲーム内のカッコいい主人公ルシアン（アコさん脳内）と現実の普通で微妙にヘタレの主人公西村英騎の落差を見せつけ目をさますため。
部活動や私生活で仲間と関わるうちに猫姫さんの正体が担任の女教師と分かったり、クラスのヒエラルキーの頂点秋山奈々子さんを新たに仲間に迎えます。
学院祭などのイベントや部の強化合宿など仲間は現実にゲームにといろいろな世界があることを身をもって体験します。
そして1年が立ち皆は1学年進級します。
果たしてゲームと現実の「人間関係」に違いはあるのか？
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った？の読んでみた感想・評価
ゲーム自体は現在普通に稼働しているオンラインゲームのようです。
今時代流行りの仮想現実ではありません。
ですが個性的な主人公たちがイキイキとゲームを楽しんでいる光景が目に浮かぶようです。
アニメ版もみたのでよりリアルです。
ついに幻覚が。
一口に面白いといってもいろいろあります。
バトルものにつきものの迫力ある戦闘描写。
恋愛ものでの登場人物のちらつく心の動きの描写。
推理ものでは犯人との心理戦。
などなど楽しみは人それぞれです。
この作品では人見知りで引きこもりな女の子（それがゆえ人の本質に敏感）がゲームを通して人の真意を見抜きます。
こう言うとまるで名探偵のでてくる推理もののようです。
ですが登場人物はゲーム内では外見を偽って皆に接しています。
つまりその人を表現するのは純粋にゲーム内でのちょっとした行動なのです。
ゲームは遊びです。
楽しめればそれでいいのです。
が、なかには真剣にその中に入っていく人だっているのかもしれません。
現実でもちょっとした行動が鍵となっているのかもしれません。
などと深く考えつつ今後新たに部の存続をかけて新入生の勧誘やオンラインゲームの華レイドイベントへの挑戦と現実にゲームに楽しく立ち向かっていく主人公たちが羨ましく妬ま・・・。
今後本当に西村家になってしまう主人公と亜子さんに祝福を。
暗い系ではないのであっさり読めます！
基本的に明るいお話ですので現在暗い方にお勧めです。
こんな学生生活なかったと多少落ち込むかもしれませんが。
現実とゲームを舞台にストーリーは進行していきますが別にゲームに興味がなくとも楽しめます。
ライトノベルジャンルですので難しく考える必要は全くありません。
見方次第ではハーレムものといえるかもしれません。
過剰な演出はありません。
登場人物たちの思考錯誤した行動に徐々に変わっていく主人公たちの心の変化、その状況に自分自身の心も少し温まります。
現実にこんなことは起こらないでしょう。
オタク趣味を隠している人、働く重課金戦士、ゲーム内への引きこもりはいるかもしれませんが。
ちょっとした違いは大きな違いです。
でもこんな状況なら楽しめるのかもしれません。
今までの自分を見つめなおして人にやさしくしてみませんか。
ひょっとしたらゲームと現実の境目に真実を見出すことができるアコさんのように悩める人があなたを見ているかもしれません。
以上すべてはフィクションです。
今日くらいは笑って過ごしましょう。
