| タイトル | ノーゲーム・ノーライフ |
|---|---|
| 原作・作画 | 榎宮祐・榎宮祐 |
| 出版社 | KADOKAWA / メディアファクトリー |
ネットゲーム内で囁かれる最強ゲーマー「 」！
名前を記さない、名乗らない、正体不明のプロゲーマー。
いつしか付いたあだ名は、書いてそのまま「空白」と呼ばれるようになり、それは都市伝説として囁かれていたが、その正体は引きこもりニートのネットゲーマーの兄妹だった！？
人生はクソゲーと、社会につまはじきにされてしまった二人のニート兄妹の異世界征服ファンタジーの決定作「ノーゲーム・ノーライフ」
ノーゲーム・ノーライフのあらすじ紹介
ネットゲーム。
遥か宇宙のＳＦから剣と魔法のファンタジー世界で、別人となって遊ぶことのできるゲーム界隈において、今、最強のゲーマーが話題となっていた。
その名前は「 」。
記されていないと、それが示す通り、いつしか空白と呼ばれるようになった、最強のプロゲーマーに、勝てるプレイヤーはいなかった。
チートを使っても勝つことのできない最強のゲーマー「空白」
頭がよくカッコイイと、天才的なプレイヤーだと、色々な噂が囁かれるも、現実とは特別なことは無く、思い描くほどに意外性は無かった。
「空白」の正体は、引きこもりニートの青年の空（そら）と、天才的な頭脳を持つ白（しろ）の二人だった。
今日も二人は働かず、社会に関わらず、ゲームへとのめり込む。
そんな二人の元に届く一通のメールと、ありふれた対戦型のチェスゲーム。
これが、全ての始まりだった──
ノーゲーム・ノーライフのネタバレ・今後の展開
引きこもりニートな兄・空と、妹・白は、ネットゲーム内では最強のゲーマーでしたが、現実社会では、その秀でた才能ゆえに居場所を失ってしまった、排斥された二人でした。
兄の空は、対戦相手の心理を読み解くほどに頭の回転が速く、また様々な応用力と心理戦を利用し、相手を欺く事に長けている人物ですが、相手の心理や行動の先を読み、未来予測とさえ言われてしまう、その先読み出来る能力を持っています。
でもそれゆえに、相手の心内を読んでしまう為に孤立し、ニートとなってしまった過去を持ち、また妹の白も同じ境遇でした。
小さい頃、生まれてから１歳で言葉を話し、天才的な頭脳を持っていたが故に、自分の母親に気味悪がられ、その天才的な頭脳を、ある研究機関で調べられるなどの過去を持ち、数学や物理の天才でもあります。
空の父親と、白の母親が再婚した事から兄弟として出会った二人ですが、世間に馴染む事ができず、兄妹で引きこもりのニートゲーマになってしまった、そんな二人の元に、メールが届きます。
スパムかと警戒しながら開けてみると、中には対戦型のチェスゲームが同封されていました。
対戦を希望する相手に、挑む白と空。
白熱した激戦の末に、ようやくにして勝利しますが……その勝利が二人の世界を変えてしまう、異世界へと召喚されてしまう事になってしまいます。
ゲームの対戦相手は、事の全てが、どんな単純なゲームで決定する事の出来る世界――盤上の世界（ディスボード）の神である、唯一神「遊戯の神」と呼ばれたテトからのメールだったのです。
君たちは生まれた世界を間違えたと、自分の世界へと召喚されてしまう二人。
はたして空と白の運命はどうなってしまうのでしょうか？
ノーゲーム・ノーライフの読んでみた感想・評価
ノーゲーム・ノーライフは、榎宮祐先生によるライトノベル作品であり、少し変わった異世界召喚モノな作品です。
引きこもりニートのゲーマー兄妹の二人が、あらゆることをゲームで全てを決定する事の出来る異世界──盤上の世界（ディスボード）へと召喚され、その世界で追い詰められた人類を救うべくに奮闘していく、ファンタジーゲームならず、ゲームファンタジーな今作品。
異世界召喚モノならば、チートありきな能力で、剣と魔法で戦うと定番な設定を使わずに、ゲームと、それを制する知力だけで戦う、ライトノベルとしては珍しい、ゲーム戦略をテーマに描かれている作品で、ファンタジーの世界特有の魔法で動く、チェスゲームや、結界内に喋った言葉を具現化するしりとりなど、ただのゲームではなく、ファンタジー特有の設定を盛り込みながら、描かれている事にこの作品の面白さがあります。
また見どころとなる部分は、魔法や超常現象を使ったゲーム内で、相手の心理を読み、また相手の行動を計算し、自分の戦略へと追い込む、その駆け引きに注目すべく面白さが凝縮さています。
盤上の世界と呼ばれている通り、チェス盤の様な世界には、１６の種族が存在し、かつては世界を滅ぼすほどの大戦争を行っていましたが、遊戯の神テトが唯一神となり、殺傷の全てを禁止し、ゲームで全てを決めると言う世界を創った、その経緯など、また遺恨を残したままに相手種族を滅ぼす事の出来ない、すぐれた戦闘力を持つ種族達の不満など、それらが物語を大きく関わり、戦記モノの要素も含め、独特な面白さを演出している「ノーゲーム・ノーライフ」。
引きこもりニートなゲーマーだって世界を救う事ができるんだと、その痛快さが面白い作品ともなっています。
ゲーム・異世界召喚モノが好きな方におすすめ
ゲームが好きな人へ、または異世界召喚モノな作品を愛する人へ、戦記モノが好きな人に進めてみたい作品が、この「ノーゲーム・ノーライフ」です。
現実世界ではプロゲーマーでも、現実では引きこもりニートと、思うように生きられない主人公の空と白。
そんな二人がゲームの勝敗で全てを決定する事の出来る異世界へと飛ばされ、その世界で他種族を打ち負かし、勝ち上がり成り上がっていくライトノベル作品。
一見すれば異世界召喚モノと思われがちですが、この二人は異世界へとは召喚されてしまいましたが、チートな特典は無く、また神様からの特典も無いと、ないない尽くしで異世界へと落とされてしまいますが、その世界は武力よりも知力が試されるゲームの勝敗こそがすべてな、少し変わった異世界で、戦う戦闘力が無くても、頭の使い方と、知恵の回り方次第で勝者と成れる、少し変わった異世界でした。
現実社会ではプロゲーマーでも、つまはじきにされ、ニートとして過ごして居た兄妹。
そんな兄妹が、その世界の人間の命運や、世界の運命を引き受け、国を創り盛り上げ、領土を広げていくと、これまでにない独特な作品路線を展開する今作。
ゲーマーならば夢見てしまうような世界で、成り上がっていくニート兄妹の二人。
そんな二人の活躍を楽しめる、最高のライトノベル作品です。
