タイトル | フェアリーテイル・クロニクル~空気読まない異世界ライフ |
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原作・作画 | 埴輪星人・ricci |
出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
VRMMO「フェアリーテイル・クロニクル」(いわゆるVR技術によって作成された多人数参加型ゲーム)が正式サービスを開始して数年が経ったそんな時期。
プレイヤーの一部がなんらかの理由で異世界へ跳ばされた。
これはそんなプレイヤーたちがゲームそっくりの世界でまったり忙しく元の世界へ戻るため冒険?する物語である。
フェアリーテイル・クロニクル~空気読まない異世界ライフのあらすじ紹介
主人公東 宏(あずま ひろし)はある事情で極度の女性恐怖症を患うオタクな高校3年生。
VRMMO「フェアリーテイル・クロニクル」では生産職を極めようかという匠な職人です。
ある日のプレイ中集合場所に急ぐ主人公は怪しげな空メールを受け取ります。
折しも仲間とともに転送移動しようとしていたのですがここで原因不明の事態が発生、意識を失います。
気が付くと森の中少し進むと草原が広がっていました。
現実では見覚えはないがゲームではよくある植物が生えており自身の恰好はゲーム開始時の装備(ナイフと簡素な衣服)のみ。
しばらく困惑していると女性の悲鳴を聞こえてきました。
少しすると見覚えのある女性がこちらへ逃げてきます。
巨大な熊つきで。
この女性が藤堂春菜、クラスメイトで才色兼備4分の1日本人で基本イギリス人のヒロインです。
ちなみに熊は倒しました。
ゲーム内で使用していた技術はここでも使えるようです。
女性恐怖症でヘタレな主人公、女性といるのはとても危険です。
(女性が近くにいるだけで気分が悪くなり触れると気絶寸前まで症状が悪化する) このフェアリーテイル・クロニクルに似た世界で匠の技術を駆使しつつ元の世界に戻るため奮闘します。
ほとんどスローライフ時々シリアスな戦闘。
フェアリーテイル・クロニクル~空気読まない異世界ライフのネタバレ・今後の展開
異世界では「フェアリーテイル・クロニクル」の技術はほぼ全て使えます。
熊を倒してたどり着いたファーレーン首都ウルスで二人は生産技術を使った商売を始めます。
この異世界では普通に生産されているアイテムや武具のレベルが低くあまり性能はよくありません。
ファンタジーが現実になった今、日本で育った主人公たちには我慢できないものがありました。
まず食事や服です。
食事は慣れた調味料などなく味がなにか足りない。
服は男は大丈夫でも女性はそうはいきません。
匠の技術は素晴らしく国一番の職人をはるかに超えます。
ヒロイン藤堂さんは料理の腕と歌のレベルが一級で戦闘もそつなくこなせますが生産職ではありません。
モンスター素材を使い日本のおなじみ料理をつくり服も自作していきます。
服を作るのには布を買うのではなくまず高級な糸を集めましょう。
その糸で布を織ればよい。
一事が万事こんな感じで素材集めて制作、武器も自作。
武器を作るための道具も自作です。
プレイヤーの仲間が集まっても王族と仲良くなってもお金や拠点が手に入っても素材集めはやめられません。
自作すれば世界最高の武器防具アイテムが手に入るのですから。
結構強いボス(国を密かに浸食していた)もこの自作武器防具のまえに倒れます。
そもそも戦闘に関係ない生産職でも極めているプレイヤーなので強いのです。
いろいろなタイプのヒロインがでてきますが女性恐怖症ゆえに主人公視点では微妙な心の変化くらい。
ヒロイン視点では普段はヘタレな主人公は生産にはいると真剣で迫力があり魅力ある男性に見えます。
ギャップでしょうか?それゆえ次第に好かれていきますが主人公には女性は天敵。
はたしてこの話の決着は。
フェアリーテイル・クロニクル~空気読まない異世界ライフの読んでみた感想・評価
この話には架空のゲームがでてきます。
このゲームがとても自由度が高くでてくるものはすべてプレイヤー自身が作成可能だそうです。
城も建てられます。
戦闘系スキルも幅広くありこのお話にも自由度を与えています。
それはともかくそれゆえ異世界にいっても苦労するのは素材集めです。
主人公は匠ですし、仲間にも技術を伝授しはじめます。
いろいろな料理もでてきます。
ワイバーンの竜田揚げや空揚げ、カレーパンなど。
後には醤油などの調味料や日本料理のだし、そしてお湯を入れて3分のおなじみカップ麺まで登場します。
米まで見つかりカレーライスが実現しています。
各種モンスターを利用した日本料理?の数々。
作中の王族もが魅了され増産しようとしています。
ゲームが現実になるとこうなるのか。
伝説級の武具を自作できる主人公。
その気になれば城を建てられる主人公。
醤油の醸造所を建てる主人公。
素材さえあれば。
現実のゲームでは夢物語の光景が実現しているこのお話。
とても面白いです。
こんなゲームがあればプレイしたいです。
ですが異世界行きの切符はいりません。
ゲーム・ラノベ両方共好きであればおすすめできる作品です
ゲーム好きというかライトノベルが好きであればお勧めできます。
女性恐怖症の表現が実感わきませんが本当にあれば大変です。
主人公は生産職なのですがゲームが現実に近かったからか力があり体力もあり武具や道具に魔法を使うので魔力もあります。
戦闘では耐久力・耐性が高いタンク(防御に徹して相手の攻撃を一手に引きつける)型の戦いをします。
つまりカッコいい/スタイリッシュな攻撃はありません。
主人公やその仲間もゲームの先頭を切って攻略していたわけではないので超人的な大技があるわけではありません。
このお話の中心は基本レアな素材を集めることや日本料理を再現すること(モンスター料理もでてくるのですが)それらを使って儲けたり伝授したり作ったりとほぼ生産のお話パートと時折異世界の魔物事情的なシリアスパートで構成されているようです。
戦闘より日常的なものが多くありますので「異世界でスローライフ」にピンとくる方はお勧めです。
一応邪神的なにかも存在していますのでいつか闘うのでしょう。
ここまで生産一色なのも珍しいです。