マリア様がみてるのネタバレと感想【無料立ち読み】

タイトル マリア様がみてる
原作・作画 今野緒雪・
出版社 集英社

女子高が舞台となっている「マリア様がみてる」
お嬢様学校特有の「スール(姉妹)制度」などがある私立リリアン女学園で、ごく普通の一般人である福沢祐巳が超絶お嬢様の小笠原祥子のスールになる事から、物語は始まります。

普通の女の子の祐巳と意地っ張りなお嬢様・祥子。

正反対な二人が徐々に心を通わせていく、そんな若き少女達の成長が描かれています。

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マリア様がみてるのあらすじ紹介

主人公の福沢祐巳は幼稚舎からリリアン女学園に通っていますが、お嬢様ばかりのリリアンの中では見た目も成績も平凡で特徴がない事から「リリアンの中では一般庶民」を自称していました。

リリアン女学園ではスール(姉妹)という制度が存在し、上級生が指導役として下級生と「姉妹」の約束をしてロザリオを渡すのが決まりとなっていました。

しかし「ごく普通の一般庶民」である祐巳は上級生の誰からもスールとして声をかけられることはなく、1年の秋になっても誰からもロザリオを渡されたことはありませんでした。

そんなある時、あるキッカケによって祐巳は薔薇の館を訪れることになります。

薔薇の館とはリリアン女学園の生徒会、通称山百合会の本部があるところであり、そこには山百合会のトップであるであるロサ・キネンシスとロサ・ギガンティア、ロサ・フェティダの3薔薇様とその3人のスール達がいました。

薔薇の館を訪れた祐巳は、突然ある女性に「この子を私の妹にする」と宣言されてしまいます。

その女性とはロサ・キネンシスのスール(妹)でロサ・キネンシス・アン・ブゥトン(赤薔薇のつぼみ)と言われる小笠原祥子です。

超絶お嬢様で一般人にとっては雲の上の存在な祥子ですが、実は祐巳の憧れの人でもあったのです。

突然憧れの人にスールにならないかと言われて舞い上がる祐巳ですが、彼女が本心から自分を選んだわけじゃないと悟り、その申し出を断ります。

祥子に憧れる「一般庶民」の祐巳。

そして男嫌いの超絶お嬢様・祥子。

そんな何もかも正反対な二人の関係と、彼女達だけじゃない若い少女特有の悩みなどが繊細な描写で描かれているのが「マリア様がみてる」なんです。

マリア様がみてるのネタバレ・今後の展開

祐巳を突然自分のスールに指名した祥子でしたが、実は学園祭でシンデレラ役を演じるのが嫌で「妹すら作れない祥子に断る権利がない」と姉であるロサ・キネンシスこと水野蓉子に言われて、たまたま薔薇の館を訪れた祐巳を妹にすると宣言したのでした。

男嫌いの祥子にとって男子校である花寺学院の生徒が王子役を演じる劇の主役は、逃げ出したくなるほど嫌な役なのでした。

本心からのスールとしての誘いではないと気づいた祐巳は、憧れの祥子の申し出であったとしても、妹になるのを断ります。

しかし、蓉子を含む3薔薇様達に「祐巳を妹に出来たら役をやらなくていい」と条件を付けられた祥子。

これをキッカケに、祐巳は学園祭が終わるまで山百合会の手伝いをすることになりました。

シンデレラ役を回避したい祥子は、色々な手段で祐巳を自分の妹にしようと考えます。

そんな祥子の誘いをずっと断り続けていた祐巳ですが、祥子が役を嫌がる本当の理由を知ってしまいます。

それは王子役を演じる花寺学院の生徒会長が、祥子の婚約者という事でした。

祥子の幼馴染で従兄弟もある柏木優は、同性愛者を公言して祥子の男嫌いの原因を作った男だったのです。

そんな祥子の事情を知った祐巳は、彼女の事を考えてスールの申し出を受けようとします。

しかし同情されることを嫌った祥子は、祐巳の申し出を断ってシンデレラ役として見事に自分の役を演じ切ります。

それは祐巳が憧れる「強くて美しくて気高い」祥子の姿でした。

学園祭が終わり、祐巳に元を訪れた祥子。

祐巳にスールの申し出をする祥子のその瞳は、嘘偽りのない本心でした。

祥子の申し出を受け、無事に姉妹になる二人。

全てが正反対のスールが誕生した瞬間でもありました。

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マリア様がみてるの読んでみた感想・評価

「マリア様がみてる」の一番の魅力は、若い女の子達特有の恋愛とも友情とも違う独特な関係性です。

祐巳と祥子は女性同士ですし、姉妹という関係性です。

しかし祥子が誰かを可愛がれば祐巳は嫉妬をしますし、祐巳が他の先輩にフォローされると「それは自分の役目」だと祥子は言い放ちます。

お互いがお互いを強く信頼して思いあう。

そんな姉妹とも違う、まるで恋人のような二人の関係性は、見ている私達を常にドキドキさせてくれます。

主役の祐巳と祥子だけではなく、その周囲を彩る人達も、この作品の魅力です。

祥子の姉で優等生の蓉子、悲しい過去を持つロサ・ギガンティアこと佐藤聖、そして「何でも平均点」なロサ・フェティダこと鳥居江利子。

祐巳と同級生で、同じ薔薇様の妹で美しい美貌を持つ藤堂志摩子や島津由乃。

更には祥子の親友である支倉令など、「薔薇の館」の人達は誰もが特別で特殊な人達ばかりです。

そんな「普通じゃない人達」が「普通の一般庶民」の祐巳に感化され、少しずつ変わっていきます。

その変化は「薔薇の館」に新たな風を吹き込み、いつしか大きな渦となってリリアン女学園全体を包み込むことになるのです。

祐巳によって変わっていく薔薇の館の人達とその関係性。

そんな少女達の変化も「マリア様がみてる」の大きな魅力です。

まるでガラス細工のように繊細で、それでいて特殊な少女達の関係性。

そんな少女達の今しかない美しい一ページを、ぜひ一緒に覗いてみませんか。

お嬢様学校モノの百合好きの人におすすめ

「マリア様がみてる」にはまるで夫婦のようなスールや、本当の姉妹のように仲の良いスールなど、様々なタイプのスールが登場します。

少女達の色んな関係性を見たい人にはおすすめの作品です。

男性がいない女子高特有の雰囲気。

そんな雰囲気と若い少女特有の独特な関係性が好きな人にもおすすめです。

マリア様がみてる
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