勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。のネタバレと感想【無料立ち読み】

勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。
タイトル 勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。
原作・作画 玖洞・mori
出版社 アリアンローズ

魔族が席巻する世界に勇者として召喚された主人公。

勇者の前に魔王は倒れ世界は平和になりました。

では終わらなかった。

その後の待遇に嫌気がさした主人公。

魔王討伐の報奨で手に入れた王妃の座を蹴り新たな「魔王」となることを世界に宣言します。

これは魔王を名乗り世界を拒絶した元勇者のお話。

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勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。のあらすじ紹介

異世界からの侵略者「魔族」の脅威にさらされた世界に勇者として召喚された主人公は魔王をも単騎で討ち果たします。

その間たったの1年。

あまりにも強大な力を見せつけた主人公は召喚した人間国家にも恐れられてしまいます。

魔王亡き今主人公は危険すぎる存在に。

しかし世界を救ったことで民に人気がある主人公を無下にできず王により王妃に任じられます。

そう任命されたのです。

愛なき結婚とその後の生活は監視付きの飼い殺しでした。

彼らにとって主人公は化け物でした。

「もう楽になっていいよね」。

世界を救済するため召喚に手を貸し主人公を見守ってきた女神レイチェルにこう洩らします。

その後の行動は早く転移魔術で元魔王城に赴く主人公。

その場で全世界に「魔王になること」を宣言します。

世界に新たなる魔王が誕生した瞬間でした。

勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。のネタバレ・今後の展開

魔王となった主人公アンリは魔王城の驚異的な機能を知ります。

ほとんどのことが魔力を代償に叶ってしまう超便利機能付き。

自分の神殿を放棄して主人公についてきた女神もびっくりな異世界の城は主人公の生活を一変させます。

中世ヨーロッパ的世界で魔法はあっても現代地球のような機械は存在しませんでした。

つまりトイレも水洗でないしお風呂も困難な状況です。

そんな世界でこの城に魔力さえ与えれば地球のような生活も可能になるのです。

元魔族の本拠地に主人公と女神の住む国家「ディストピア」を建国。

世界に「干渉するなら容赦はしない」と通達しやっと穏やかな生活を取り戻します。

国として運営する気はなく農作物を育てたりしてスローライフを送る主人公たち。

ある日不信な反応を感知します。

元魔王城はその機能で国境までその場から警備できてしまう万能ぶり。

感知したのは魔王領内部に侵入した小さな少年でした。

少年の名はユーグ。

魔族にさらわれた女性から生まれた半分魔族の血を引く半魔族です。

半魔族は忌むべき存在。

この世界での立場は厳しく良くて奴隷、悪いと殺されてしまいます。

ユーグは過酷な境遇から逃亡した奴隷でした。

ユーグとの出会いはぼっちだった主人公に安らぎをもたらします。

ひとりでもいいと思っていた主人公ですが本当の気持ちは複雑だったのです。

この出会いは主人公が再び世界と向かい合うきっかけとなりました。

ユーグと同じ境遇の半魔族を救うため慣れない演技をしながら周辺国家と渡り合う主人公。

「ディストピア」で半魔族と一緒に本格的な国家運営がはじまります。

人間と半魔族、世界と魔王の新たなる関係はどう築かれていくのでしょうか。

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勇者から王妃にクラスチェンジしましたが、なんか思ってたのと違うので魔王に転職しようと思います。の読んでみた感想・評価

勇者といえば魔王を倒す救世主です。

しかし現実的には魔王が倒された後はただの厄介者なのかもしれません。

主人公は魔王をひとりで倒しておまけにそれほど傷もおっておりません。

強大過ぎる力をもつ主人公は国家をも転覆させ人類を滅亡させる化け物と映ることでしょう。

味方も信じられない実に情けない国家上層部です。

ですが作中の表現は現代でもあり得ることです。

要は強力な武器と同じ扱いなのですから。

武器との違いは個人が使える武力であることでしょう。

この物語での救いは主人公がいち早く決断し暗い境遇から脱することでしょう。

また「救済」の女神が友人となり主人公を勇気づけています。

知人が誰もいない世界では女神はとても心強い味方です。

たとえ召喚の元凶で何の力もないとしても。

魔王となりユーグと出会い再び世界に向き合い始めた主人公。

国家としての運営はまだ序盤。

しかし新たなる暗雲が。

魔王となった主人公を倒すため新たな勇者が召喚されるかもしれないのです。

召喚の準備に5年、成功するかどうかは分かりません。

自分が倒れたときを思い国家を盤石とするため奔走します。

異世界から侵略を受けたこの世界は不幸です。

しかし自分たちも同じことを主人公にしていることを分からないのか。

そして異世界の城にはまだまだ秘密が隠されています。

そもそも主人公を元の世界に返すには魔王と魔族全てを生贄にしても魔力が足りません。

この世界のすべてを犠牲にしてようやく帰還できるのです。

どうやって魔王たちはこの世界に侵攻したのか。

あらゆる望みを叶える万能のシステム。

何を目的に誰が作ったのか。

謎をはらみながら物語は進んでいきます。

主人公の前になにがおきるのでしょうか。

ファンタジーなのに少し現実的な思惑がからむ異色なお話

ピンチな異世界に勇者として召喚。

でも現実は甘くなかった。

ファンタジーなのに少し現実的な思惑がからむ異色なお話です。

勇者や王妃うんぬんは最初の数ページで跳ばされいきなりの魔王降臨になります。

かといって主人公は残酷な性格などではないのでそんな描写はありません。

ファンタジーが好きなら楽しく読める作品です。

国家経営ものになりますが主人公が魔王なので交易等は難しいです。

ですが魔王ならではの国家間の駆け引きがあり周辺諸国の反応など結構現実的です。

魔王なら人類の敵と認識するのかというとお金で買収できたりします。

人のいる世界はどこも変わらないのでしょうか。

ですがお金を使った外交姿勢が他の国家上層部を少し軟化させているのではと思います。

それまでの魔王は話の通じない一方的な侵略者です。

これに比べお金という同じ価値観を引き合いにだす主人公は脅威ではあるものの対話が可能な自分たちに近い存在。

そんな思考が巡らされるのではないでしょうか。

魔王という超常的な脅威から強力な軍事力をもつ帝国的存在に堕ちたのではと思います。

これから種族を超えた交流がディストピアで行われますがとても人間的な反応が描写されています。

ある時は武力をチラつかせ、ある時はお金の力を使い世界を相手に勇躍する主人公の未来に興味が湧いたなら幸いです。

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