タイトル | 化物語 |
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原作・作画 | 西尾維新・VOFAN |
出版社 | 講談社 |
阿良々木はある日学校の踊り階段から1人の少女が転落してくるのを目撃する。
その少女は美人だが身体の中に刃物や文房具などを隠しており、阿良々木はその理由をひょんな事から知り彼女に脅される。
仕方がないので阿良々木は知り合いの胡散臭いおじさんに彼女が抱えているある秘密の悩みを解決してほしい相談する。
その彼女の悩みとは、体重を蟹という怪異に取られたという物だった。
化物語のあらすじ紹介
阿良々木暦はちょっと変な知り合いが多めの普通の高校生。
しかしそんな阿良々木は高校生活を満喫している時に、1人の少女に出会う。
彼女の名前は戦場ヶ原ひたぎ。
戦場ヶ原には体重が無いという何とも不思議な悩みを抱えているが、ある日阿良々木はその秘密の悩みを偶然にも知ってしまう。
戦場ヶ原は彼を自分の体重分隠し持っていた文房具のカッターナイフで脅して、これを秘密にして欲しいと言う。
そんな脅された生活を続けるのは嫌だし、純粋に彼女の悩みを解決したいとも考えていた阿良々木は仕方ないので知り合いの胡散臭いおじさんに彼女を見てもらう事にした。
そのおじさんは怪異という目には見えないが確実に現実に存在する物がいる事について語る。
彼が言うには、戦場ヶ原はその怪異の蟹に体重を持って行かれたらしい。
そしてその体重を返してもらう為に、阿良々木を巻き込んでお祓いのような事を始める。
最初はただの暴力的な少女と思われていた戦場ヶ原も、話を聞き体重を返してもらう為に一緒に行動している内に彼女はかなりのツンデレで不器用で少し真面目な少女だと阿良々木は知っていく。
阿良々木はその前にも怪異で悩んでいた時の事を思い出し、戦場ヶ原にも脅しだからではなくきちんと真剣に助けようと決意する。
そうしていると、胡散臭いおじさんは戦場ヶ原の過去が原因でこうなったと語り、過去を清算したら体重は元に戻ると言う。
母親が原因で戦場ヶ原は過去にトラウマを沢山持っており、そのトラウマを克服するため阿良々木も協力していく。
化物語のネタバレ・今後の展開
戦場ヶ原の件が片付くと、戦場ヶ原は阿良々木の彼女になりたいと宣言する。
阿良々木も彼女には好意を持っていたので、それに頷き晴れて彼らは恋人同士となる。
しかし阿良々木を狙う存在は以外にも多かった。
そんな中にはつばさという文学少女もおり、彼女もまた怪異に悩まされていた。
猫の怪異で、彼女はその猫に憑依されると性格が180度変わってかなり積極的な女性になる。
他にも、真宵という少女とも阿良々木は出会う。
真宵はよく言葉を噛んでしまう迷子の小学生であり、阿良々木に妙に懐いてしまって仕方なしに阿良々木は彼女の迷子を解決してあげる事にする。
駿河という少女はスポーツ好きで、同性愛に興味があるという変わった嗜好をした少女。
阿良々木に対してではなく、戦場ヶ原に対してかなりの好意を持っていて最初は戦場ヶ原を奪った阿良々木に嫉妬心も抱いていた。
しかし彼女は怪我をして、バスケが出来なくなってしまう。
そんな時に猿の手という呪物を手にしてから、彼女は豹変する。
阿良々木もそれを解決しようと奔走するが、駿河の元々あったスポーツ選手並みの体力には阿良々木さえも追いつけなくてかなり四苦八苦してしまう。
もう1人、撫子という少女は蛇の怪異に襲われてしまう。
撫子は阿良々木の妹である月火の同級生で、恥ずかしがり屋な少女。
しかしある日本を読んでいて蛇の怪異に取り憑かれ、このままだと全身に蛇の締め付け痣が広がり絞め殺されるという。
それもまた阿良々木は解決し、撫子からかなりの好意を抱かれてしまう。
化物語の読んでみた感想・評価
化物語は怪異に踊らされる少女と、その少女を救う阿良々木の物語です。
独特な西尾維新の語り口がこれでもかと登場し、西尾維新ファンにとってはたまらないライトノベルとなっています。
イラストも台湾のイラストレーターがライトノベルの中身を意識したハイクオリティで独特な世界観を表現したイラストを各巻で描いており、世界にまた没頭出来るようになっています。
化物語が他のライトノベルと違う特徴は、何と言っても小説の最初の方で既に恋人同士になるという点です。
普通なら女の子がもっと出てきてハーレムのようになる感じですが、阿良々木に好意を寄せている女性は確かに多いのは多いですけどあくまで恋人は戦場ヶ原。
という所はきっちりとしていたりします。
他にも怪異の解決方法がかなり独特であったり、よく言われているライトノベルとは一線違う、一般小説にも近い感じのクオリティ高い物となっています。
西尾維新の表現方法もかなり面白く、普通のライトノベルとは違うライトノベルが読みたいという人にはおすすめ出来る作品です。
キャラクターもかなり良く、戦場ヶ原、駿河、撫子といった面白い特徴あるキャラクターが沢山登場します。
続編には阿良々木の妹たちも巻き込んで怪異も更に凶暴なのも登場してすごい事になっていたりします。
あと阿良々木自身もかなり怪異に取り憑かれたり暴れたりと結構大変になってます。
アニメ化などで注目もされており、ライトノベルファンなら一度読んでみて欲しいと思える作品です。
「怪異」に興味はある人やミステリー・サスペンス好きにおすすめ
化物語は、ちょっと違う観点の物が読みたいというライトノベルユーザー、可愛い女の子が沢山見たいというライトノベルファン、西尾維新のファンなら絶対読むべきおすすめなライトノベルです。
怪異というのに興味を持つ人も、怪異が沢山出てくるのでおすすめな作品です。