幼女戦記のネタバレと感想【無料立ち読み】

タイトル 幼女戦記
原作・作画 カルロ・ゼン・篠月しのぶ
出版社 KADOKAWA / エンターブレイン

金髪碧眼の愛らしく美しい、白肌の容姿を持つ幼女──ターニャ・デグレチャフ。

孤児であり、身の上の無い天涯孤独の彼女は、神より授かった魔道と魔法の天性の才能を持って、帝国軍魔導士として戦場を駆けていく。

戦火と砲火に晒され、爆炎と爆風が吹き荒れる戦場に、ただ歓喜する。

全ては自身の欲望へと突き進む為に!
エリートサラリーマンの転生戦記英雄譚「幼女戦記」について!

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幼女戦記のあらすじ紹介

エリートサラリーマンとして人生を歩んでいた男。

彼は誰よりも効率よく仕事を行う事を旨にし、決断の時には躊躇しない、自身への向上の為の努力を怠らないと、生粋のエリートだった。

効率が良ければそれで良く、出世する事こそが会社では、否、社会で最も尊ばれているのだと、社会人として会社人としての責務にあまりにも忠実だった。

ただそれ故に、彼は殺されてしまった。

殺された理由は簡単である。

殺された当日、彼は一人の部下をリストラしたのだ。

内勤から外回りへと配置転換され、研修すらも拒否し続けていた社員。

彼をリストラ候補へと挙げ、自身の成績として彼に自主退職を進め、会社の為に効率の良い決断をした結果……彼は帰途へと着く駅のホームからつき落とされてしまい、線路へと落とされてしまう。

落下の痛みよりも前に訪れた、自分へと向かう迫る列車を最後に、彼の意識は途絶えてしまった……
それがエリートサラリーマンだった彼の最後であり、帝国に勝利と混沌をもたらす、史上災厄の幼女──ターニャ・デグレチャフの誕生の瞬間でもあった。

幼女戦記のネタバレ・今後の展開

もとは小説投稿サイト「アルカディア」で連載されているweb小説だった「幼女戦記」は、作者のカルロ・ゼン先生による転生英雄戦記ライトノベル作品です。

さてさて、このお話は、一見すれば幼女戦記と題をうっているので、萌えな小説家と思いきや、中身をみたらびっくりな、超本格は戦争戦記ロマン小説と言っても良い程の内容な作品です。

この物語の主人公となる幼女──ターニャ・デグレチャフは、金髪碧眼の白い柔肌の美少女と、将来は絶世の美女となる逸材ではありますが、性格は効率出世に自身に対する平和を誰よりも優先とするほどの合理的現実主義者な性格であり、幼女でありながら独裁者としての才覚を幼い頃から持っていると、実に恐ろしい鬼子でもあったのです。

なにせ彼女は、元はエリートサラリーマンとして人事部でリストラの辣腕を振るいかざし、効率よく相手を切り捨てていたと、自分の仕事に躊躇も後悔も微塵もなくに、出世と効率を第一に生きていた人間でした。

でもリストラした社員に恨まれて駅のホームからつき落とされてしまい、彼は列車に轢かれて死んでしまいます。

死んでしまった際、彼は神でもある悪魔でもある存在である創造主と対峙しますが、持ち前の慇懃無礼な性格ゆえに、怒りを買ってしまいます。

創造主に信仰心はないのかと、創造主たる存在は怒り出し、かつて自分を敬い涅槃へと解脱する事もしない人間にキレてしまいます。

そんな人類代表で起こられる事となってしまった彼は、創造主の言う心理と教えと宗教的な倫理観を、独自の社会的かつ現実的な培った理論で返すも、相手は時代錯誤な創造主。

信仰が持てないのならばと、信仰が持てる世界へと送り込まれてしまう事に。

力無き存在として、神秘の力を持つ、魔法の才能を持つ女性へと転生させられてしまった彼。

はたして彼の転生した第二の人生はどうなってしまうのでしょうか?

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幼女戦記の読んでみた感想・評価

戦乱と動乱の火種がくすぶり、世界規模の大戦へと揺り動こうとする動乱の異世界に転生してしまった主人公のターニャ・デグレチャフが、転生先の異世界で、幼女にも関わらず、大戦の大英雄として活躍していく物語が、今回紹介する「幼女戦記」の主軸となる物語の大筋でもあります。

このライトノベル作品は、いわゆる戦記ロマン小説とも言って良い程に、戦争へと挑む英雄の狂喜と狂乱を描いた作品で、今までにあった戦記ものの小説の中でも、異才と異色とも言える作風が盛り込まれ、新しい感覚を持つ戦記ロマン小説とも言って良い程に、その内容の濃さに注目すべき点があります。

この作品、とにもかくにも、転生した筈の幼女であるターニャ・デグレチャフが、戦場において怯むどころか率先して、快適な生活と生きる為に戦場を掻き廻し、多くの兵士の命を自分の思い描く策略へと導いていくと、本当に幼女かと思われるぐらいに、戦乱の異世界に順応してしまい、いつしか化物と呼ばれる存在へと畏怖されるも、そんな事はお構いなしに、我が道と出世へと駆け上っていく彼女。

もとはリストラ選定役を担ったエリートサラリーマンだった彼女である彼。

でもリストラをした相手に恨まれてしまい、死んでしまったにも関わらず、自分の運命を司る存在相手に慇懃無礼な態度で接するなど、感性があまりにも突出していたが為に、過酷なる異世界へと落とされ、奇跡を信じない故に、神の奇跡である魔法を使える特典付きと、複雑な立ち位置な転生にもかかわらず、あっさりと世界に順応してしまった彼もといターニャ。

今後彼女がどんな運命を歩んでいくのか、独裁者となるか、救国の英雄となるのか、神の導きの果てに何が待っているのかと、壮大なスケールで描かれている作品です。

戦記ものや知的なラノベを読みたい方におすすめ

戦記モノ小説を好み、また壮大な物語を楽しみたい方など、ライトノベルに哲学の要素が込められた、知的なライトノベルを楽しみたい方におススメできるのが、この「幼女戦記」です。

この作品は、小説投稿サイト「アルカディア」に投稿されていたライトノベル作品でした。

アルカディアと言えば、あの「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」などの名作を輩出した小説投稿サイトでもあり、作者であるカルロ・ゼン先生は、そのサイトで「リリカルなのはAnother~Fucking Great!~」と言う二次創作作品を発表していました。

この作品こそが、今回紹介する「幼女戦記」の下地にもなったのです。

魔法を使い幼女として生まれ変わり、異世界にて軍人として生きていく転生人生。

「幼女戦記」の主人公も、魔法を持つ才能を持つも、異世界にて戦場へと挑む事となる少女ならず幼女となっています。

この「幼女戦記」の物語の主人公は、元はただのサラリーマンであるも、効率と能率に自身の出世しか考えない冷徹な人間でした。

それ故に恨まれ殺されてしまい、神の元へ送り込まれるも、神を敬わないどころか、神の働きを能率が悪いと考えてしまう等、秀才であるが故に、また感性が違うが為に、彼の常識であった日常とはまるで違う異世界へと転生させられてしまい、天涯孤独で魔法の才能を持つ幼女として生まれ落とされてしまいます。

普通ならばチートと喜ぶ転生ですが、魔法の才能ゆえに戦争の道具とされてしまう時代に生まれてしまったと、普通ならば安易に喜べない人生ですが、彼女はそんな時代を嬉々として生きていく事を選びます。

戦争に歓喜し、勝利を自分の為に得て、出世へと駆け上っていく彼女。

この作品は、魔法の力を持つも、それを軍事知識や組織学などを用いて、軍の運営の中核へとなし、策略家として変貌を遂げていく主人公の、恐るべき立身出世の作品とも言えます。

ただ魔法で活躍するのではなく、策略と戦術で軍人として生き、人の死を当然と受け取り、稀代の英雄となる幼女。

いつしか時代をも飲み込むバケモノとして時代を動かしていくと、転生モノでもあり、戦記モノでもあると、異色な今作品。

多くの戦記物を読んできたと自負する方に、是非にコレクションに加えていただきた作品でもあります。

幼女戦記
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幼女戦記
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