タイトル | 甘城ブリリアントパーク |
---|---|
原作・作画 | 賀東招二・なかじまゆか |
出版社 | KADOKAWA 富士見書房 |
天才子役として有名だったが今はただの普通の高校生である可児江。
しかし可児江はある日千斗いすずという少女に出会い、変なマスケット銃で脅されて学校からいきなり連れ出されて寂れた遊園地に行こうと言い出される。
その遊園地はもう閉園間近な遊園地であるが、そこでまたいすずに無理矢理支配人に合わされ、可児江は支配人のラティファの願いで支配人代行を依頼される。
甘城ブリリアントパークのあらすじ紹介
ちょっと演技や子役としての知識がある程度の高校生である可児江はある学校終わりの放課後に謎の美少女の千斗いすずにデートに誘われる。
嫌がる可児江だったが、マスケット銃で脅されて無理矢理遊園地に行こうと連行される。
遊園地の名前は甘城ブリリアントパーク。
そこはあと数週間で閉園しそうなほど寂れており、パーク内にはほとんどお客もおらず、何よりもキャストの対応が不快極まる物で可児江もそれに憤ってしまう。
そんな甘城ブリリアントパークでいすずは可児江にある人物に合ってほしいとお願いされる。
またマスケット銃で脅されつつ連行されたのは支配人のいるという甘城ブリリアントパーク内にあるお城の中。
支配人のラティファというこの甘城ブリリアントパークの支配人であり姫でもある彼女から可児江はこのパークを救ってくれと頼まれる。
ラティファは夢のお告げ、神託で可児江に支配人代行を依頼するように言われ、それでいすずにここに連れて来てもらったという。
更に救ってくれないと自分達は消えてしまう。
自分達はそういう存在であり、今までなんとかやり繰りして来たがつい最近このパークを買収したいと言ってきた人がいて困っているという。
そしてその買収を拒否する条件が2週間で10万人の人を呼び込むというもの。
ラティファといすずのお願いと、ラティファが昔夢で見た女の子に似ていて無下にできないという所で仕方なく可児江はその話を受け、支配人代行としてパークを立て直そうと奮闘する。
甘城ブリリアントパークのネタバレ・今後の展開
甘城ブリリアントパークは動画サイトに動画をあげたり、ちょっとマニアックな施設を作ったりなどなど何とか立て直しをしてきたが、期限が短くてまだ人が数万人足りない。
そんな時に、あるスポーツスタジアムが火災事故で使えなくなってしまう。
そして予備も用意しておらず、どこのスタジアムを使おうか考えていた運営にそれを聞いた可児江は早速甘城ブリリアントパークのスタジアムを使ってくれるように頼む。
料金は要らない。
ギリギリの日にちまで間に合わせる。
だから使って人を入れてくれと。
そうして甘城ブリリアントパークに目標の10万人の来客が訪れる。
期限最終日に奇跡を起こした可児江だが、キャストでありよく可児江に突っかかってきていたラティファの親というモッフルだけはあまり浮かない顔をしていた。
実は元々使えていたはずのスタジアムの火災事故は可児江とモッフルが仕組んだものであり、2人が甘城ブリリアントパークを救う為にやったものだった。
そうして上手くいった甘城ブリリアントパークだったが、今度は資金不足というのに陥ってしまう。
確かに入場者数を増やすのに必死でかなりの金銭面を無視して無料にしたり格安にしたりしてきたツケがやってきたのだ。
資材も足りず、このままでは金銭面的にパークを継続出来なくなる。
と思っていた時に第二パーク予定地で行方不明事件が起きていると発覚する。
その第二パーク予定地はかなりの広さがあり、ここを売れば資金不足も解消出来るのではと考えて可児江はその予定地に赴く。
甘城ブリリアントパークの読んでみた感想・評価
甘城ブリリアントパークはライトノベルでは意外な遊園地経営物語というちょっと変わったお話です。
ライトノベルにありがちな異世界へ行くというのとはまた違うもので、ライトノベルの読者以外にも楽しめるような題材になっています。
更に作者がかなり好きだというブラックジョークが満載であり、ちょっとシニカルで子供よりは大人が楽しめるライトノベルという風でもあります。
キャラクターもかなり独特であり、可愛い女の子はもちろん登場しますが、キャラクターの半数以上は人間の姿ではありません。
遊園地が無いと生きていけないメイプルランドという変わった世界からやって来た妖精のような存在でありますが、外側は完全に着ぐるみです。
他にもメンテナンス係は工具の姿をしていたり、遊園地の中に本物のドラゴンがいたりとかなり面白い遊園地になっています。
支配人代行である主人公の可児江もごく普通の高校生ではありますが、かなりプライド高くて俺様という感じのキャラクターをしています。
しかし女性には疎く、いすずの姿をしたティラミーにあたふたしたりと滑稽なキャラクターです。
遊園地の支配人であるラティファはいかにもお姫様という感じのキャラクターですが、料理上手でキャスト全員の事を思っているとても優しい少女です。
そして可児江が来るまで支配人代行をしていた千斗いすずはクーデレというタイプの人間で、ちょっと真面目が過ぎてしまう面もありますが大変奥ゆかしくてかわいい女の子です。
あとかなり良いプロポーションをしているとイラストで分かっており、この甘城ブリリアントパークという作品の大人気キャラクターになっていて、作品の中でも人気になる、好きになる要素が多くて凄く愛らしいです。
ブラックジョーク満載の作品。可愛い女の子との掛け合いも見どころ!
甘城ブリリアントパークは遊園地を立て直していく。
という題材に興味がある人、俺様な主人公と可愛い女の子の絡みが気になるという人、愛らしいキャラクター達の面白い掛け合いが見たい、読みたい。
という人にオススメな作品です。