タイトル | 精霊使いの剣舞 |
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原作・作画 | 志瑞祐・桜はんぺん |
出版社 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
乙女のみが扱える精霊との契約。
しかしそれを男でしてしまえるカミトは、ある日からひょんな事で精霊使いの女の子クレアと出会う。
そしてクレアが契約する予定だった精霊を奪ってしまう。
クレアはそれに怒り、カミトと精霊契約を交わしたいと言う。
更にカミトは女の子ばかりの精霊学院に生徒として入る事になり、変な女の子に狙われるわで大変な日常を送る事になる。
精霊使いの剣舞のあらすじ紹介
精霊と契約して科学と魔法とを発展させてきた世界。
そこでは色んな王族や貴族もおり、精霊と契約出来る女性は特に重宝されてきた。
そんな中、カミトは男でありながら精霊と契約出来る特殊な能力を持っていた。
カミトはそれを利用して色んな精霊と契約してきた。
そんなある日、精霊契約をしようとしていた少女に出会う。
そしてカミトはそのクレアが契約する予定だった精霊と契約してしまう。
クレアはそれに怒り、カミトに責任とってもらうと言う。
カミトを奴隷扱いして良い権利を手に入れ、カミトは仕方ないと彼女にしばらく付き合う事に。
そんなカミトは精霊学院に用事があってやって来る。
学院長の計らいでカミトは精霊使いの女の子しかいない学院の唯一の男子生徒になる。
お嬢様ばかりで肩身が狭い中、クレアともまた再会する。
更に精霊であるエストが人間化して登場してしまい、クレアに誤解されたりしてしまう。
他にもリンスレットというクレアのライバルでカミトに好意的なお嬢様や、エリスという騎士団を率いる少女、そしてこの帝国の皇女であり強い精霊使いとしての能力を持っているフィアナ、カミトを狙う精霊の少女やその少女に協力してカミトを殺そうと企む魔王という存在も登場してくる。
そしてカミトの目的でもあり、学院長に言われた事でもある精霊剣舞祭で優勝する為にカミトは自身の精霊である魔王殺しの聖剣エストと、クレアやリンスレット達の力を借りて魔王とも闘いつつ優勝目指して奮闘しようとする。
精霊使いの剣舞のネタバレ・今後の展開
その昔、学院の中の最強の精霊使いを決める精霊剣舞祭で美しく舞い、そして優勝し忽然と姿を消したレン・アッシュベルという少女がいた。
学院の中の誰もが彼女を知っており、皆の憧れの存在でもあった。
クレア達もそうだが、フィアナとカミトだけは彼女の存在を知っていた。
彼女の存在は女装したカミトであり、フィアナが協力して精霊剣舞祭に出場していたという。
これが知れてしまえばカミトはもうこの学院にもいられないし、クレア達を悲しませてしまう。
それを知っていてフィアナはそれを脅しとして使ってカミトと交渉する。
カミトは皇女の護衛となり、学院を離れて活動するようにもなった。
そうしてフィアナの精霊も強くなったりして、クレア達率いるチームスカーレットは精霊剣舞祭に参戦する。
チームスカーレットの強化もだが、そこにカミトを狙う魔王の存在も現れるようになる。
そして魔王の近くには昔突き放してしまったレスティアという昔契約していた精霊もいた。
レスティアはかなりの歪んだ愛をカミトに抱いており、魔王を仕向けてカミトが強くなっていく事を喜んでいたりする。
レスティアは精霊剣舞祭でチームスカーレットの要であるカミトと対峙して最大限の力を発揮する。
しかし結果はチームスカーレットの優勝。
レスティアは弱体化して消滅の危機に瀕してしまう。
そこからしばらく眠りにつくようになり、カミトは苦い気持ちで精霊剣舞祭で優勝、そのまままた平凡な日常生活を送るようになる。
精霊使いの剣舞の読んでみた感想・評価
精霊使いの剣舞は最初こそはハーレムライトノベルのお手本のような始まりで王道な展開となっていますが、そこから学院生活を堪能しつつ、精霊剣舞祭という大きな大会で優勝を目指していくというのは割とライトノベルの中ではしっかりと目的を持ったお話となっています。
もちろん精霊剣舞祭以降もお話は続いており、そちらもまた面白いのですが、区切りとしてはかなり良い目標設定となっています。
更に主人公のカミトは元々弱い存在ではなくむしろ作中最強キャラの1人となっていますが、精霊の力は昔の最強の頃と違う。
というので良くある最強主人公とも弱い頃から成長していく主人公というのでもないのもまた独特な存在となっていて面白い。
更にもう1人、クレアはヒロインでありながら主人公のような存在でもあるのも特徴的です。
クレアは努力型であり、作中ではとても弱い存在という設定です。
しかしカミトやライバルのリンスレットの力を得て成長していくので、ヒロインとしての可愛さはもちろん、主人公としても良い存在で、見ていて楽しいです。
エストという精霊の少女は人間離れした価値観の持ち主でカミトもクレアもそれに振り回されますが、そこもまた可愛くて、でも戦闘では頼もしい存在であってギャップがかなり良いキャラクターです。
精霊使いの剣舞は女の子の可愛さはパーフェクトです。
しかしそれだけでなく、お話も本当に面白くてグッとくる熱血さもあるライトノベルとなっています。
王道ハーレムファンタジー作品が読みたい方におすすめ
精霊使いの剣舞は可愛くてギャップがある女の子が好きだという人、熱くて王道な展開を楽しみたいという人、精霊という設定や、中世的な雰囲気の世界を楽しみたい人にはかなりおすすめな作品です。
区切りも良くて読みやすいので、すぐ読めるのも良い作品です。