| タイトル | 骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 |
|---|---|
| 原作・作画 | 秤猿鬼・KeG |
| 出版社 | オーバーラップ |
お気に入りにのＭＭＯＲＰＧをプレイ中に寝落ちしてしまった主人公が、目覚めてみたら、そこは見知らぬ異世界だった！？
ゲームのアバター姿に、装備していた白銀騎士・アーク。
最強クラスの武器防具はあるけれど、無一文のアイテム無し。
あまつさえ鎧の中身は、アンデッドな骸骨姿。
そんな状態で巡る事となる異世界道中で、何故か世直し騎士として活躍するはめに。
目立ちたくない骸骨騎士アークの冒険譚はどうなってしまうのか？
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中のあらすじ紹介
それはいきなりの事とでした。
自分が好きなＭＭＯＲＰＧで寝落ちした筈だったのに、気づいたらそこは自分の勝手知ったる部屋ではなく、ただ広く果てない、見知らない大草原の真ん中にいたのです。
吹き抜ける風で草の波が出来てしまう程の広い草原の、岩の上で腰を下ろしていた彼は、何でここに居るのだろうと思考が混乱する中で、自分の格好に驚いてしまいます。
なんと白銀の甲冑を着込んだ、背に付けたマントが風になびくと、聖剣の様な大剣を携え、頑強な盾を持っていると、ライトノベルに出てきそうなテンプレートな騎士の姿でした。
でも、この格好には見覚えがありました。
それは自分がやっていたＭＭＯＲＰＧで作成し、使っていたプレイヤーキャラ・アークでした。
混乱する中で、とりあえず興味本位で剣を抜いてみると、重い筈の金属の塊が羽のように軽く、何気にゲームの中にあった必殺技を叫んで振り回してみると、分厚い大木を何本もあっさりと切り裂いてしまいます。
最強のレベルと装備で異世界に転移してしまったゲームプレイヤーのアークの冒険は、こうして始まってしまったのです。
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中のネタバレ・今後の展開
ゲームで育てたアバターキャラの姿で異世界へと転移してしまったアークは、とりあえず現状を受け入れるしかありませんでした。
幸いに装備していたのはゲーム中では、最強とされていたレアな武器に防具だったので、危険な事には対処できると安心はしますが、彼には先立つものがありませんでした。
最強の剣技と魔法と、強固な防具を持っていても、お金がないと生活ができないとの問題もあれば、自分がいる世界の事情も全くに知らないと、問題は山積みでした。
でもアークには、それよりも最大の問題がありました。
それは……彼の容姿に問題があったのです。
白銀の甲冑を着込んだ、いかにも聖なる騎士の様な姿でしたが、その鎧の下は……アンデッドなスケルトンこと、骸骨姿でした。
換金して購入した、レアなアバター「全身骨格」でキャラを作っていたが為に、鎧の下は怖いアンデッドと、大問題な姿恰好でした。
アークは慌ててしまいます。
もしこんな姿をこの世界の人間に見られてしまえば、十中八九、間違いなく、モンスターとして討伐されてしまうと、この世界での生活をなるだけ目立たないようにと考える事となります。
でもそんなひっ迫した状況はさらに追い込んでいきます。
彼が今後の事で悩んでいる最中に起きた、盗賊団に襲われていた貴族の令嬢とメイドの襲撃劇。
はたしてアークは、この状況をどう切り抜けるのでしょうか？
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中の読んでみた感想・評価
「小説家になろう」で好評を博したライトノベル作品「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」は、ゲームアバターの姿で異世界へと転移してしまった主人公・アークの冒険譚を描いたファンタジー作品です。
お気に入りのネットゲームで育てたキャラで、異世界へと転移してしまったアーク。
白銀の鎧と空も飛ぶことの出来るマントと、見た目はヒーローで勇者な姿をしていますが、でも鎧の中身は強面すぎるスケルトンと、ファンタジーな異世界では、間違いなくモンスター扱いされてしまう、あまりにもアンデッドな外見だったのです。
ほぼチートなゲームアバターで異世界無双できるのに、アバターに問題があった故に、あまり目立った活躍ができないと、ひっ迫したアークの受難から始まってしまう異世界転生。
でも鎧と兜さえ脱がなければバレないと、そしてあまり目立たなければ大丈夫だと、とりあえずは前向きに生きる事を選ぶポジティブさで、異世界へと挑んでいきます。
運良くか悪くか、とある貴族令嬢のピンチを救い、なんとか人の住む街で自分が転移した世界の情報を集めていくと、ひょんなことで巻き込まれてしまうエルフと人間のいざこざに、国家を巡る陰謀に巻き込まれてしまいます。
目立たないように生きる筈が、何時の間にか救国の英雄になってしまうアーク。
持ち前の正義感で、弱気人々を見捨てる事ができずに、英雄となり世界を救い、世直しをしていくサクセス・ファンタジーとなっています。
異世界＋アンデットの作品！
ゲームキャラで異世界へと挑む、そんな転移作品が好きな人と、骸骨のアンデッドが好きな人におススメしたいライトノベル作品が今作です。
見た目は勇者な白銀の騎士なのに……中身は恐ろしい骸骨のアンデッド。
でも中身はもっと普通な一般人。
ゲームが好きなただの人が、何故に異世界と、そんな外見と中身のギャップにめげる事なくに、危険がはらむ異世界で活躍する事となります。
ゲームで時間をかけて大事に育てたアバターのおかげで、一応は難なくに見知らない異世界でも、なんとかやり過ごす事は出来ますが、彼が転移した異世界は、エルフや人間との種族間のいざこざが今にも火が付きそうな状態でした。
そして人間は人間で政変争いと、実にまとまりがない、群雄割拠一歩手前な戦乱の気運が高まりつつあると、実に問題が山積みな世界でした。
そんな世界で、弱気人々を助ける事となるアーク。
中身はホラーな姿なので、兜を取る事はできないと、自分の正体がバレてしまわないかと、そんな切迫した状態にも関わらず、困った人を捨て置けない彼。
目立たないようにとしていた彼が、英雄として活躍し、信頼を得て仲間達を得ていくと、サクセスな展開に加え、価値観の違う世界に臆することなくに挑む冒険譚などが見どころな、異世界転生と王道英雄ファンタジーな感覚を楽しめるライトノベル作品です。
