| タイトル | 魔弾の王と戦姫 |
|---|---|
| 原作・作画 | 川口士・片桐雛太 その他：よし☆ヲ |
| 出版社 | メディアファクトリー |
戦姫と呼ばれている少女と少年ティグルが出会い次々にやってくる困難に立ち向かうお話です。
感情と感情がぶつかるシーンや戦闘シーンだけではなく日常シーンや人間の欲望が描かれているのが『魔弾の王と戦姫』です。
魔弾の王と戦姫のあらすじ紹介
ツインテールで小柄な少女ティッタにブリューヌ王国の小貴族ティグルは起こされ、のんびりと暮らしていました。
戦場へかりだされ、美しき戦姫エレンとティグルは出会ったのです。
戦姫それはジスタート内だけではなく隣国からも呼ばれ、七人の戦姫は隣国に恐れられていました。
ティグルは弓を片手に戦姫エレンに挑みます。
狙いを定め弓矢を放ちましたが、戦姫エレンに弓矢を弾かれティグルは敗れてしまいます。
ティグルは捕虜と扱われライトメリッツに連れて行かれます。
訓練場でエレンは暗殺者に狙われました。
粗悪な弓で暗殺者の足を打ち抜いたのはティグルです。
それをきっかけに始めは馬鹿にしていたルーリックもティグルに敬意を払うようになります。
エレンはティグルの弓の腕に惚れ込み「私に仕えないか？」という申し出をします。
ティグルは断り捕虜として生活を送る事になりました。
捕虜後、エレンの口から王子が戦死した事を知ります。
捕虜としての生活は不自由ありませんでした。
身代金の期限もコクコクと迫る中、良い案も浮かばずにいるとティグルの下に訪れる者が現れます。
現れたのはバートランです。
バートランからアルサスに３千の兵が進軍していると聞かされティグルは領地を守る為、立ち上がります。
ティグルはバートランと共にジスタートを出ようとします。
そこに立ち塞がるのは戦姫です。
平常心を取り戻したティグルは考えた末、エレンから兵を借りようとします。
エレンはアルサス全土を条件に兵を貸します。
兵を連れティグルとエレンはアルサスに向いました。
ティグルとエレンの兵１千対３千の戦の始まりです。
魔弾の王と戦姫のネタバレ・今後の展開
「つまらない戦だったが、最後になかなか楽しめた。
――では撤収する」
とエレンが言った言葉は考えさせられるセリフです。
普通の少女と違い純粋に戦姫エレンとして戦闘を楽しんでいたのが伝わります。
命をやりとりする場面が多いエレンだからこそ言えたセリフだと思います。
戦場で戦姫エレンと出会いティグルが捕虜になったのは衝撃だと思います。
ライトメリッツで言った「私はおまえがほしい」というエレンのセリフが好きです。
これだけ聞くと告白している様に聞こえます。
ティグルが口に剣を入れられて起きたシーンは面白いです。
リムが何故剣を口に入れて起こそうとしたか、他にやり方があったのでは？と思うシーンでもあります。
ルーリックが命の次に大事にしている髪を剃りスキンヘットにした時は面白かったです。
ルーリックは気にしていないのが凄いです。
ティグルがエレンに向けて言った「兵を貸してくれ」は驚きです。
思いついても普通は言えないと思います。
「あまり殺すなよ。
大事な売り物だからな。
それと美しい女はせいぜい丁重にあつかえ。
これを破る者は
厳罰に処す。
――では行け！」
とこのセリフだけでザイアンの性格が判ります。
エレンと地竜との戦闘はわくわくします。
戦姫の凄さが解ります。
ザイアンとの一騎打ちを受けた時のティグルは男らしいです。
ティグルとザイアンの一騎打ちは手に汗を握ります。
長盾をティグルが放った矢が貫ぐシーンは見ごたえがあり面白いです。
飛龍に向けて放った一撃は見事です。
魔弾の王と戦姫の読んでみた感想・評価
ティグルの凄さは大陸で二百五十アルシン（約二百五十メートル）といわれる中、
三百アルシン（約三百メートル）先に弓矢を命中させる事です。
ティグルとブリューヌ王国は凄さに気付いていないところが面白いです。
ブリューヌ王国とジスタートでは弓の考えが違います。
ブリューヌ王国で軽視され、ジスタートでは高く評価されています。
面白いもので弓を軽視しているブリューヌ王国にティルグは生まれます。
ジスタートがもし弓を軽視していたらティグルは捕虜になっていなかったと思います。
そう考えるとジスタートが弓を高く評価し戦姫エレンと出会いティグルが捕虜となったのは運命だと思います。
『魔弾の王と戦姫』は軍対軍、個人対個人、個人対複数の戦闘シーンが楽しめます。
どのような戦術をどう行動するかで戦況が変わるのが面白いところです。
戦況での優勢な時、劣勢な時、それぞれ心境の違いが良く描かれています。
ありえないと思わせる描写があり面白いです。
日常シーンではプリューヌ王国やジスタートでの生活の違いが分かります。
食べ物の違いや竜に対する考え方の違いが分かり面白いです。
それに誰が呼んでもイメージし易く描かれています。
ティグルとエレンの戦場と日常の心境の違いを比べるのも面白いです。
ティグルは戦姫とどう絡んでいくのか楽しみです。
戦姫はかっこ良さだけではなく、少女らしい描写があり面白いです。
ティグルとエレンがどんな日常を過ごし、どんな敵に出くわすか、楽しみな作品です。
強い女性が出てくるファンタジー好きな方におすすめ
ファンタジーが好きな方。
戦略が好きな方。
剣や弓の戦闘が好きな方。
女と女の戦いが好きな方。
ドロドロした感情が好きな方。
マイペースな主人公が好きな方。
人対ドラゴンが好きな方。
かっこ良い女性が好きな方。
強い女性が好きな方。
