タイトル | 女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」 |
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原作・作画 | 笹木さくま・遠坂あさぎ |
出版社 | KADOKAWA / エンターブレイン |
異世界に召喚された主人公 外山真一 召喚したのはなんと魔王。
死を覚悟した彼に魔王が告げたのは「人間の勇者達をなんとかしてくれ」だった。
何回死んでも蘇る勇者の攻撃に辟易していた彼が知恵ある者の召喚で真一を呼んだのだ。
状況を受け入れむしろ楽しみな真一。
そして人類最大の裏切り者とされる彼の物語はここからはじまったのだ。
女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」のあらすじ紹介
主人公 外山真一は平凡な高校生だが一つ他人と違うのは頭のネジが数本飛んでいるとまで言われた度胸だった。
そんな彼はある日異世界に召喚されてしまう。
目の前に現れたのは巨大な魔物。
死を覚悟した彼だがそんな魔物が告げたのは「人間の勇者達をなんとかしてくれ」だった。
その巨大な魔物は魔族の王 魔王であり娘が人間界の食べ物のおいしさに感動し魔界では農業や牧畜などできない環境のため親馬鹿魔王は人間界に進出。
しかし娘がむやみな人殺しを嫌い、魔王や部下達も人間に好戦的な性格ではないため蘇生魔法で復活できる程度の力で手加減し追い払う日々が続いていた。
しかし魔族=悪という女神信仰の人間達は問答無用で攻め込んでくる。
そこで魔王は知恵ある者の召喚を試みる。
そこで偶然選ばれたのが真一であり、知恵ある者に相応しい?魔王達すらドン引きするさまざまなゲス戦法を用いて勇者達を殺さず追い払っていくのだった。
女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」のネタバレ・今後の展開
街を訪れた真一は魔族に敵対の意識はないと遠回りな手段で人の王に持ちかけ、王も賛同しかけるが女神信仰の司教が真一らを背信者と弾劾。
女神信仰は王より強い権力をもっており従わざるを得ない世界のだ。
失敗に終わった彼は勇者になれるのは女神に選ばれた者だけで簡単になれるものではない。
現状確認できてるのは7人だけ。
5人の勇者を撃退し街に訪れた彼が耳にしたのはアリアンという現最強勇者の力を持つ少女だった。
力では敵わないため心理的方面からの攻撃でまずは彼女と信頼関係を結ぶのに成功。
色々な小細工を経て彼女も真一を信頼しはじめ好機な時、とあるダンジョンで彼女の秘密を知ってしまう。
彼女は人と竜のハーフだった。
人に忌み嫌われ一つの場所に長居ができない彼女を救ってくれたのは勇者という職業とそれを進めてくれた父親のように思っていた勇者の一人である司教だった。
しかし勇者でもハーフは嫌われ、人の世界になじめないというその境遇に真一は彼女を倒すでなく助けたいと願うようになる。
司教のアリアンに対する好色な態度と出世欲が高い彼を落とすのがアリアンを救う方法だと気がついた彼は司教討伐の案を練るのだった。
女神の勇者を倒すゲスな方法 「おお勇者よ! 死なないとは鬱陶しい」の読んでみた感想・評価
少し予想はずれの残念な内容でした。
もうちょっと勇者に対して色々ゲス戦法な戦いをして欲しかったというのが率直な感想です。
勇者にたいしての対抗も1巻だけなので最初に勇者5人をまとめて心を折り、一般向けなのでさすがに酷い描写はないですが、少し下品な描写があるのでそこは注意です。
中盤からは主にアリアン崩しと対司教への準備の話になるので、主人公無双で勇者の心を下種な方法で折るのを期待しているとつまらないかもしれません。
あくまで内容がコメディ寄りなので主人公真一の行動に魔族のメンバーがツッコミを入れたり逆に魔族の行動に真一がツッコミをいれたりとそういうシーンを楽しめればいいかと思います。
続巻をしないのかこの一冊で存在する勇者を倒してしまってますが、続巻を視野にして一冊一殺でやっていくか、18禁ノベルにして勇者全員女性の方がよかったかもしれません。
一般だとやはり表現に限界ありますし、まして一冊だけだと尺を使えず詰め込みすぎになっていたので、そこが少し残念に思えました。
コメディ系で可愛い女の子が出てくる作品です!
あくまでコメディですのでそういう傾向の話が好きな人、原画家のファンの人 可愛い女の子との話が好きな人にはオススメできます。
あとはRPGのお約束で勇者達は何回死んでも蘇るというのを魔物とかの視点で見て、それをされたらどれだけ嫌なことなのか?覆すにはどういう方法をとるべきかというのに興味がある方が読んでも面白いかもしれません。
ですが逆に謳い文句の下種な方法で勇者を殺さずに倒す!というのを期待すると期待はずれになります。
下種な展開で勇者を追い払うのは最初だけで中盤からは普通の戦略の話になります。
ゲス戦法で相手を貶めるとかそういうのを期待する人は18禁ものとかを読んだ方がいいと思います。
エッチなシーンや挿絵もありますが、それでも一般ものですので、それほどでもないです。
最後にシリアスで少し感動なとこもありますが、あくまで内容はコメディで重苦しい雰囲気なく1巻完結ですから何冊も長時間読むのや伏線や小難しい話が苦手な人でも大丈夫かもしれません。