タイトル | 転生したらスライムだった件 |
---|---|
原作・作画 | 伏瀬・みっつばー |
出版社 | マイクロマガジン社 |
平凡で真面目が取り柄のサラリーマン三上悟(みかみ・さとる)は、結婚を控えた後輩を守る為に死んでしまう。
彼女のいない寂しい人生だったと嘆いて生まれ変わった転生先は、貧弱すぎるRPGの冒険者の最初の供物となるスライムだった!?
最弱なスライムに生まれ変わるも、チートスキル保有した、チートスライムなリムルの亜人率いての建国成り上がりの物語。
スライム人生も悪くはない!
転生したらスライムだった件のあらすじ紹介
死ぬときは誰しもが当たり前の様に死ぬと、三上悟(みかみ・さとる)は享年37歳を持って人生を終える事となってしまった。
心因は背中を刺されてしまった為の出血死。
誰かに恨まれていたか、因果応報の果ての結末ではなく、ただ運が悪かっただけだった。
後輩の結婚報告を聞いた後、後輩のおごりで今後の相談を受ける事になったが、街中を声を荒げて走り、包丁を片手に迫る男が後輩めがけて突進しようとしていた。
結婚を控えた後輩を守ろうと、気づいたら自分の身を前に出し、通り魔に刺されてしまった自分。
出血死する最後の時間の中で、脳裏に響く無機質な電子音の様な声が響く中で、血液が必要としないと、生まれ変わったら、今度は肉食系な攻め方で生きていこうと、そんな事を考えながら最期を迎え、意識が途切れた後……気づいたら彼はどこかの洞窟に生息していたスライムになっていた。
これが、後の亜人達の英雄であるスライム──リルムの誕生だった……
転生したらスライムだった件のネタバレ・今後の展開
通り魔に殺されてしまい、彼女無しの灰色サラリーマン人生を終えてしまう事になってしまった主人公の三上悟37歳は、異世界でスライムに生まれ変わってしまいます。
最初は病院なのかとナースコールを探すも見当たらなく、身体もいつものように動かせないと慌てる中で、自分の身体を確かめてみると、丸みを帯びたぷよぷよな身体をしていると気づいてしまいます。
そう、彼はスライムに生まれていたのです。
よりにもよって異世界で転生した先が、RPGでお馴染みの貧弱モンスターの筆頭とも言えるスライムだったと、既に積んでいる状態での二度目の人生が始まってしまいますが、慌てる事無くに、彼はとりあえずにスライムなマイライフを楽しんでいきます。
以外にスライムな身体も悪くはなく、快適な身体でありました。
まず腹を減らないと睡眠を必要とせず、暑さや寒さとは無縁であり、怪我もしてもすぐに治ってしまうと、便利な身体をしていた喜びますが、人間の時の時間の概念などとは違い、その身体に慣れるまでに不便な思いをするハメになってしまいます。
そして彼には大賢者のスキルも備わっていました。
退屈を持て余していた際に、何気に思った事に答えてくれた内に響く声。
それは自分のスキルである大賢者が作用した身体と説明を受け、またスライムの能力の説明を受ける等、異世界に順応していきます。
彼の二度目の人生は果たしてどうなっていくのでしょうか?
転生したらスライムだった件の読んでみた感想・評価
スライムになってしまった転生主人公の異世界成り上がりライトノベルの今作。
ただのサラリーマンが、チート能力付きなスライムになってしまった事で、生まれ変わった異世界で人間や亜人などを巻き込み、巨大勢力ならず国家までも作り上げてしまうと、スライムの立身出世な物語が、この「転生したらスライムだった件」です。
異世界転生でドラゴンに生まれ変わったりと、また魔王に生まれたりとする作品が多い中で、あえてRPGでは最弱モンスターとして知られている、スライムを主人公にし、そのスライムが活躍していくと、主人公の立ち位置を変えて進む物語は、少し異彩を放つ作風となっています。
普通ならすぐに冒険者に駆逐されてしまうようなモンスターにも拘らず、持ち前の能力で色々な関わりを手に入れ、出世へと歩んでいくなど、スライムな人生に悲観することなくに前向きに生きる主人公のポジティブさなどこの作品に見どころになっています。
相手に動じることなくに、また変に相手を差別しないと、37歳もサラリーマンをしていたせいか、社会人としての安定した対人スキルと交渉実などを持ち前に、封印されていた邪悪なドラゴンと友達となり、貧窮を極めていたゴブリンを救うなど、迫害されていた亜人達を取りまとめ、国を創っていくなど、独特の面白さで物語が描かれています。
また彼と同じ異世界からの転生者などの邂逅に魅せるドラマなど、目の離せない内容。
マイペースなスライムライフと、イケメンスライムの活躍っぷりが楽しめる良作です。
独特な物語と王道ファンタジーが備わった面白作品!
会社勤めで忙しく、休みの時には家でゴロゴロしたいと、そんな人のゴロゴロの御供に呼んでほしいのがこのライトノベル作品です。
スライムとなってしまったサラリーマン。
部下の結婚報告を聞いてリア充爆発しろと思いたくなる中で、素直に部下の結婚を悦んでくれるイケメンな先輩が、通り魔に殺されてしまい、スライムに転生してしまい、異世界で成り上がっていくと言うお話。
忙しい中で、ふと、どこかに行きたくなってしまう気分の時、出かけたくともせっかくの休みだからと出かけれない人の、そんな鬱積を晴らしてくれる内容が盛り込まれているのが、この作品の魅力とも言えます。
スライムに生まれ変わってしまった主人公。
でもよく考えてみれば、スライムも悪くはないと、読んでいると、スライムになってもいいかなと思えるぐらいに、スライムがうらやましと思える展開に加え、スライムが強敵を前にして活躍するなど、独特な物語の演出など、ありふれたライトノベルの内容では無なく、純粋な王道ファンタジー作品の面白さが備わった傑作でもあります。
無双なチートスキルを持って、人間のままで異世界に行くのも悪くはないのかもしれませんが、せっかくに異世界で生まれ変わったのならと、その中でも最弱のモンスターであるスライムを主人公に、すぐに駆逐されてしまうような儚い存在が、世界を変えていく冒険と、スライムなんて簡単に屠ってしまう強敵とも渡り合う等、スライムがカッコ良く見える面白さに満ちた今作品。
ファンタジー小説やライトノベル小説を読む社会人の憩の時間を与えてくれる良作です。