スレイヤーズ(新装版)のネタバレと感想【無料立ち読み】

タイトル スレイヤーズ(新装版)
原作・作画 神坂一・あらいずみるい
出版社 KADOKAWA / 富士見書房

王道ライトノベルの金字塔!
これを読まなくては、ライトノベルは語れない!
(自称)美少女天才魔道士リナ=インバースを主人公に繰り広げられる、敗北皆無の絶対無敵の冒険譚! 彼女の前に敵は無し!!!
ゴブリン、オーク、オーガ、トロルなんてのは雑魚扱い。

周りの被害なんてその! 悪党に人権はないがモットーな彼女に、被害甚大な結末に反省の文字は無し!
ドラゴンすら跨いで通る物語。

その名は──スレイヤーズ!!!

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スレイヤーズ(新装版)のあらすじ紹介

物語の始まりは彼女の姉が世界を見てこいと、何気に言った一言だった……
それが多くの人を巻き込み、結果としては救うも、甚大な被害を与え、果ては大魔王か邪神かと謳われる事となる、(自称)天才美少女魔導士リナ=インバースの物語。

それは姉の一言から始まったことを知る人は少ない……
その日、リナ=インバースは稼ぎを得るために労働に励んでいた。

根無し草の冒険者も楽では無く、その日の稼ぎがなくしては、生活がままなら無くなってしまう。

生活の道を開く為にも、深い木々に囲まれた森をねぐらにする野盗のアジトを、問答無用で魔法で吹き飛ばし、業火で焼き討ちしては、その隙に金目のお宝を盗んでとんずら!
と、今日も重労働だったと気持ちの良い汗を流すが、そんなリナを追いかける怪しき影が幾つもあった。

焼き落ちる野盗のアジトから離れた森の中に、自分を狙う悪意の視線に感じた彼女。

追われていることを察し、その視線の主と対峙する。

逃げる彼女に察し、しばらくしてから森の中から出てきたのは……彼女が焼き討ちした野盗の生き残りだった。

野盗を束ねていただろう、禿頭に近い髪形のアイパッチを付けた、いかにも親分の片腕だと言う男とその手下たちだった……
いきなりの奇襲に、燃やされたアジト。

親分は焼き殺され、ため込んだお宝のすべてを盗まれてしまい、野盗としてのメンツは丸つぶれと、怒り心頭な野盗達。

どっちが悪党か解ら無い、神出鬼没な奇襲を平然とやってのけったリナ。

悪党に人権は無いがモットーな彼女には躊躇も反省もありはしない。

そんな彼女を取り囲む野盗の生き残り達の殺意。

はたしてリナの運命は如何に?

スレイヤーズ(新装版)のネタバレ・今後の展開

唐突にして、いきなりのリナ=インバースの問答無用な活躍に、被害を受ける事になってしまった野盗達。

住処を燃やされ、ため込んだお宝全てを奪われてしまい、あまつさえ炎の巻き添えで親分すらも死んでしまい、すっかりと盗賊のメンツは丸つぶれにされた彼らですが、そんなリナの大胆不敵かつ傲岸不遜な態度に、むやみに手を出す事は危ないと知りながらも、野盗の№2だった男は、彼女と交渉しようとします。

鮮やかな奇襲に盗みの手口と魔法を使えるなど、殺すには惜しいと、仲間になれと、お約束かつテンプレなセリフで彼女を脅してきますが、リナにそんな脅しもセリフも通用せず、軽くあしらわれてしまいます。

我が道を地で行く彼女。

野盗なぞの仲間になる義理は無く、悪党には人権がないのが基本と、自分のモットーを捻じ曲げる気の無い彼女は、野盗達の交渉を決裂させてしまいます。

無論野盗達も引き下がらずに、数でものを言わせようとしますが、既に手の内を見破られていた事を看破され、隠れてボウガンを構えていた仲間すらも見破られていましたが、それでもこれだけ数が要ればと、あくまで強気な姿勢を崩さない野盗達。

リナと野盗との一戦が始まろうとした矢先。

そこに現れたのは、金髪の髪をなびかせる、長剣を携え現れた、いかにもテンプレ登場とも言えるような一人の長身のハンサムな青年でした。

そして彼から放たれたセリフは、コソ泥どもと、とっとと尻尾を巻いて逃げるがいいと、あまりにもテンプレかつお約束すぎるセリフを恥ずかしげもなくに言い、あまりの恥ずかしさに野盗達もどよめくありさま。

はたして彼の正体は?

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スレイヤーズ(新装版)の読んでみた感想・評価

今回ご紹介する作品「スレイヤーズ」は、ライトノベル作品を世に知らしめた作品とも言えます。

またこの作品は、富士見ファンタジア文庫の第1回ファンタジア長編小説大賞〈準入選〉受賞作となった作品であり、神坂一先生の出世作ともなったファンタジーライトノベル作品でもあります。

1990年代のファンタジー小説の在り方の全てを変えてしまい、それまでマニア的なファンタジー小説のジャンルを大きく変化させていき、新しい形のファンタジーの在り方を創り出した今作は、2000万部の売り上げとセールスを記録し、また1995年にはアニメ化もされ、劇場化もされ、当時のライトノベルの作品では快挙とも言える程に人気を博し、漫画化もされ、RPGゲームとしても開発されたなど、その功績は大きなものでした。

なぜこの作品がこれほどまでに人気を博したのか、それは1990年代までのライトノベル作品は、王道のファンタジー作品が支流で、真面目で硬い雰囲気のある小説のイメージが強く、相手を選ぶライトノベルのジャンルでもありました。

その硬いイメージのファンタジーをあえて崩し、コミカルかつライトなイメージを持たせる様な、主人公のリナ=インバースの一人称視点で物語が語られ、読みやすく、親しみやすいと、お堅いファンタジーのイメージを柔らかくし、多くの読者を生みだすきっかけを作りました。

またこの作品の登場により、より親しみやすいファンタジー作品の創作が始まり、のちの名作ともなる「オーフェン」などの作品を数多く生み出す切っ掛けともなり、現在のライトノベル作品の発展の礎ともなった今作。

ファンタジーの基礎を知りたい人におススメな作品です。

ファンタジーライトノベルの原点とも言える作品

今作品は1990年代に青春を感じていた人に読んでいただきたい作品でもあります。

何故なら、今だからこそに思い出せる、あの頃の気持ちをしっかりと思い出させてくれる、至高のファンタジー小説。

それが「スレイヤーズ」です。

あの頃のライトノベル作品の中で、もっとも身近で、そして傍にあった物語と言えば、このスレイヤーズであり、アニメで見るリナ=インバースの活躍や、彼女の仲間である剣士のガウリイ=ガブリエフや、あんぽんたんな白蛇のナーガに、クールを気取っていてもお間抜けなゼルガディス=グレイワーズや、リナよりも我が道を行くアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンなど、想いでの深いキャラクターの活躍に、胸を躍らせて作品を楽しんでいた方に、ぜひもう一度読んでほしいのが、今作でもあります。

この作品から、多くのファンタジー作品が世に発表され、その原点とも言える、ライトノベルの根幹とも言える今作「スレイヤーズ」は、多くの人が今も読んでもなおに面白いと思える作品だからです。

またライトノベルの面白さを知ってみたいと、ライトノベルに手を伸ばそうとする人の為に、まず気軽に読んでもらえるのが、今作の魅力でもあります。

10年以上も経つ作品なのに面白いのと、まず躊躇してしまうかもしれませんが、10年たっても色あせずに残り、その内容は今も納得のできるコミカルさがあり、また物語の内容も、これがファンタジーライトノベルの原点だと、納得のできる内容にあります。

今もなおも、ファンタジー小説の入門書ともなる今作。

ファンタジー作品を読む最初に一歩となってくれる名作です。

またあの時の面白さを思い出した人にもおススメな作品でもあります。

スレイヤーズ(新装版)
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※試し読みは完全無料です!!