| タイトル | ニンジャスレイヤー |
|---|---|
| 原作・作画 | ブラッドレー・ボンド・フィリップ・Ｎ・モーゼズ |
| 出版社 | KADOKAWA / エンターブレイン |
──ニンジャ死すべし！
ごく普通の平凡なサラリマンだったフジキド・ケンジは、ニンジャ達の抗争によって、無慈悲にも最愛の家族を奪われてしまう！
死の淵に囁く邪悪なるニンジャソウルによって、ニンジャを殺す者──ニンジャスレイヤーとなったフジキド・ケンジ！
今、彼の復讐の戦いが始まろうとしていた！
ニンジャスレイヤーのあらすじ紹介
クリスマスの晩。
マルノウチ・スゴイタカイビルにて家族と共に穏やかな一時を過ごしていた、中流サラリマンのフジキド・ケンジは、たった一夜にして自分が愛すべき家族を失ってしまう。
人工島ネオサイタマの裏社会を支配する悪のニンジャ組織「ソウカイ・シンジケート」と、ニンジャによる世界征服を目論む秘密結社「ザイバツ・シャドーギルド」との抗争に巻き込まれてしまったフジキドは、最愛の妻フユコと、息子トチノキをソウカイ・シンジゲート最強のニンジャ「ダークニンジャ」によって殺害されてしまう。
無慈悲な現実を目の当たりに、幸福な時間を過ごしていた時より、一転して救いなき絶望の死への堕とされていくフジキドに、全てのニンジャの抹殺を目論む、邪悪なるニンジャソウル「ナラク・ニンジャ」が囁きかけてくる。
ニンジャに復讐したいか、と！
自分から家族を奪い、幸せの全てを奪ったニンジャに、全てのニンジャに復讐を誓ったフジキドは、悪霊である「ナラク・ニンジャ」をその身に宿し、全てのニンジャを殺せし者──ニンジャスレイヤーとなった。
ブッダの救いなきマッポーの世に、殺忍衝動の赴くまま、世に蠢く、全ての悪しきニンジャ達を抹殺していくニンジャスレイヤー。
スリケン。
カラテ。
ジュー・ジツ。
チャドー。
ニンジャの力の全てを使い、自分の前に立ちはだかるソウカイ・シンジゲートのニンジャ達を次から次へと打ち倒していく！
ネオサイタマに響く悪しきニンジャ達の断末魔の果てに、彼は復讐を成す事ができるのか！？
ニンジャスレイヤーのネタバレ・今後の展開
日本の忍者を、海外のニンジャとして、独特な表現で展開する「ニンジャスレイヤー」は、半神的存在であるニンジャ達が活躍するＳＦニンジャ漫画です。
家族をソウカイ・シンジゲートの抗争によって殺されてしまい、邪悪なるニンジャソウルことナラク・ニンジャによって、ニンジャを殺せし者であるニンジャスレイヤーになったフジキドは、その日を境に、世に蔓延る全ての悪しきニンジャを抹殺する事を近い、ネオサイタマの裏社会へと、ソウカイ・シンジゲートとの戦いに身を投じていく事になります。
ニンジャとの戦いの中、フリーランスのジャーナリストであるナンシー・リーと知り合い、協力体制を作りながら、ソウカイ・シンジゲートを調べていく事になります。
ですがニンジャスレイヤーは、自分の内にある忍殺衝動を抑える事ができずに、一時はナラク・ニンジャに身体を奪われそうになってしまいますが、そんな彼の窮地を救ったのは日本最後のリアルニンジャであるドラゴン・ニンジャ・クランのマスターの称号を持つ、ドラゴン・ゲンドーソーでした。
「インストラクション」と呼ばれる教えを受け、ニンジャソウルを押し込める事に成功するも、ドラゴン・ゲンドーソーは、ソウカイ・シンジゲートのニンジャの魔の手に、そして妻子の仇である、宿敵ダークニンジャによって殺さてしまいます。
孫のドラゴン・ユカノをフジキドに託し、活路を開いたドラゴン・ゲンドーソーによって、ダークニンジャを退けますが、彼とソウカイ・シンジゲートの戦いはまだ始まったばかりなのです。
ニンジャスレイヤーの読んでみた感想・評価
この作品「ニンジャスレイヤー」は、著者であるブラッドレー・ボンド先生と、フィリップ・Ｎ・モーゼズ先生によって創作された、サイバーパンク・ニンジャ活劇小説とも言われている、海外のライトノベル作品でもあります。
もとはTwitterで翻訳されていた海外小説をKADOKAWA / エンターブレインが、書籍として発行し、漫画化やアニメ化など話題を呼び、独特な世界観と海外から見た日本のニンジャをモチーフに、個性色の強すぎる、その独特な世界観と物語の展開する内容に、人気に火が付いた作品でもあります。
海外の人が見た、忍者や日本の文化などが、海外のファンタジーで描かれ、今までにあった忍者漫画作品とは違った形で展開する内容は、あまりにも独特すぎる個性による面白さが前面に出ている作品とも言えます。
日本ではなじみな寿司や相撲なども、ニンジャスレイヤーの世界では独特な表現で描かれ、それがニンジャに関係するものだと、ニンジャが歴史を創っていたと、この作品を見て分かる事は、ニンジャ好きな外人が夢見た世界が描かれています。
日本人が見ればなるほどと、またそれはそういう解釈なのだと、普段何気なくにある日本文化が、独特な演出で物語を展開させ、真面目なのにどこか笑えてしまい、突っ込みたくなるような作風であるも、その世界で真面目に戦うニンジャスレイヤーや登場人物達の物語は、熱く、そして面白く演出されています。
新しい形のＳＦライトノベルとして、日本の題材とされていたニンジャが、海外で工夫され、構築され、新しい形のライトノベルとして創られたニンジャスレイヤーは、新しい形のライトノベル作品とも言えます。
いままでの忍者ものとは一味違う作品！
忍者作品をアニメや漫画にゲームを問わずに楽しみたい方、または新しい忍者の表現を見てみたい方におススメしたライトノベル作品。
それが「ニンジャスレイヤー」です。
日本の文化である忍者を、海外が題材にし、独特な表現で演出される、海外の抱くニンジャの幻想が余すことなくに詰められた今作は、これが忍者だと、読む人に満足させてくれる内容です。
